おとなりさん*47 ページ12
それから
家に近い駅に到着して、
A『ありがとう。ここで大丈夫だよ』
って言ったら
大「何言うとるん、まだ家まであるやろ?
俺と分かれてからなんかあっても困るし。」
A『…大丈夫だよ?
私こうみえて足速いし!(笑)』
そう。私は自慢じゃないけど、
小さい頃からかずと鬼ごっこばっかしてたせいか
足には自信がある。
大「…知っとるよ。でも
いざとなったら人間は動かれへんねん。」
えっ?
…知ってる?
知ってるって…なんで?
A『…え、知ってるんだ……。』
大「だって1年の時体育祭でっ…………あ…。
…まぁ。
…家の近くまで送るから。」
しまった。って顔して
話しをそらした。
1年の時の体育祭?
確かー…借り物競争にでて1位とったな。
え。それ大倉君が
覚えてたってこと…?
いや、そんなわけないか。
なんて考えてたら大倉君が
大「……俺と居るのが嫌なんやったら
話は別やけど………」
って、
嫌なわけないよ。
そんなこと思ってない。
A『嫌じゃないよ!
むしろ大倉君が嫌じゃないかな?って…
私なんかの為に。
家も遠いし…』
大「Aちゃん。
俺はAちゃんとおれて嬉しいねん。」
A『……えっ?』
ちょっとまって。
またドキドキさせないで
大「だから、送らせてな?」
王子様スマイルで言われたら、
A『……うん。』
もうそう言うしかない。
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作者名:サリー | 作成日時:2016年4月13日 15時