まとめ�� ページ34
勇太とは、気まずいまま月日だけが過ぎていった。そんな中、私は都内で開かれる写真集お渡し会のイベントが迫っていた。……いつもなら、来てくれてたんだけど。今日は、来ない気がする。
煮え切らない気持ちのまま、イベントが始まる。内容は、30秒間の握手。男女比は、いつもだいたい3:7くらい。何ループもしてくれる子がいたり、涙くんで話せなくなっちゃう子がいたり。ファンのみんなと接触出来る、とても貴重な時間だ。
ーそれは、イベント終了間際のことだった。
「はじめまし……」
途切れた言葉。だってそこには、見慣れた顔があったから。
「……いつも応援してます。これからも、ずっと」
勇太は私の手をギュッと握ると、照れくさそうに笑った。
無事仲直りし、また勇太とは元通り。になったけれど。私は紫耀くんに、ドキドキするようになっていった。すっかり仲良くなった私たちは、プライベートでは絶対に会わないものの撮影日はいつも他愛のない話をして盛り上がった。
常に私のことを気にかけ、時に厳しくダメ出しをしてくれる紫耀くんに、いつしか「好き」と言う感情がわき起こる。
相手はあの平野紫耀。同年代の女優さんと、簡単に関係を持つ平野紫耀。だいたい私は、恋愛禁止だし。せっかくここまで来たのに、スキャンダルなんて起こすわけにいかない。
……私が紫耀くんのこと好きとか。多分、今優しくしてくれるから勘違いしてるだけ。そう、きっと勘違いなんだ。
そう、思ってたのに。
ー「何か平野紫耀のことばっか」
「え？」
「さっきからA、紫耀くんがね〜、紫耀くんがね〜ばっかでつまらないんですけど。
プリント渡すのやめようかな。留年させようかな」
「やめてくださいごめんなさい」
久しぶりに来た学校。久しぶり、と言うことは、放課後の勉強会も久しぶりなわけで。いつものように軽く雑談しながら教わっていると、勇太が拗ねた顔をしてシャーペンを置いた。
うそ、私そんなに話してたかな。だって撮影の日とか番組収録の日は、常に一緒にいる気がするから。紫耀くんを見ると、やっぱり胸の奥が痛くなって、「Aちゃん」って呼ばれる度に耳まで赤くなる。……何だかまんまと紫耀くんのワナにハマってるような。
「好きなの？」
「え」
「平野のこと。今のA見てると、平野に片思いしてるみたい。俺もAに片思いしてるみたいにさ」
終わり
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k(プロフ) - コメント失礼します。れなさんの書く作品がだいすきでこの話もとてもすきなので続きを書いて頂きたいです(><)これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月10日 1時) (
レス) id: 85b25e2b8c (このIDを非表示/違反報告)
夏(なの)(プロフ) - 待って待って予想以上に神くんがエグい！笑紫耀くんが意外に凄いいい人で安心しました、、 (2018年5月5日 9時) (レス) id: 7655426a1d (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - ユリさん» ユリさんありがとうございます！本当に本当にほんっっとうに申し訳ないのですが、この作品消しちゃうかもです……。ちょっと難しくて(嘆)。もし消してしまったら、違う連載作品応援してくれるとても嬉しいです(T_T) (2018年4月28日 21時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新楽しみにしてました！れなさんの作品どれも大好きなのでこれからも応援しています！ (2018年4月28日 3時) (レス) id: 7e6958c68c (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - ☆あゆみ.K☆さん» あゆみさんはじめまして！いつもありがとうございます＞＜雪月花も読んでくれていて嬉しいです(号泣)。たくさん頑張ります！ (2018年2月22日 18時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れなさん
| 作者ホームページ：れなちゃん(@pinky_lovers98)さんをチェックしよう https://twitter.com/pinky_t17?s=...
作成日時：2018年2月14日 18時
