17scene ページ18
ひどく。頭がボーッとする。
体調悪いかも、そう気づいたのは、一限が終わった後だった。いや、ほら女の子の日なる前よく頭痛くなるのよ！だからそれかなと思ったけど。
さずかにこんな長引くのはおかしい。どうしよう。次体育なのに。明日、撮影なのに。
慣れないハードなスケジュールで、体調崩したのかもしれない。クーラー真下の席。ひんやりした風に、体を震わせる。
「顔色悪くね？大丈夫？」
「っ！？え、ぁ、大丈夫大丈夫！」
机に突っ伏していれば、体操着に着替えた勇太が肩を叩いた。ひっ！ちかっ！？
あの日から、やけに意識してしまう。だって、だってキスしちゃったんだもん。見たこともない顔で。見たこともない瞳で。
平常でいる方がおかしい。
「保健室行ったら？先生には言っとくからさ」
「ぁ……じゃあ、そうしようかな……。ごめん、ありがとう」
優しい言葉に甘え、私は保健室へ行くことにした。本鈴まであと三分。勇太も友達と騒ぎながら、ダッシュで教室を出て行く。
立ち上がれば、足元がよろける。……やだ、熱じゃないよね？私は空になった教室を後に、腕を擦りながら廊下をよたよたと歩く。
……そもそも何で勇太は普通に話しかけられるの！？ありえないんですけど！！何か！悔しい！
階段前、数学準備室の前を通った瞬間だった。
「っ！？」
いきなりとてつもない強い力で掴まれた手首。口に押し込まれたハンカチ。髪が、揺れた。
教室に引き込まれる。声が出せず、状況もわからず。左右の手首は後ろで手早く拘束され、身動き一つ出来ない。
な、に？何なの？座らされた椅子。目の前には──話したこともない、他クラスの男子がいた。
三人。
嫌な、予感がした。
微熱のせいで働かない脳内。十分に警報はなっているのに。何をしたら良いのか、わからない。
体が、重い。
「……本当にやんの？」
「や、だってしょうがなくね？じゃないと俺らがヤバいって」
一人が困ったように頭をかく。何、その誰かに頼まれたみたいな言い方。その瞬間。
『絶対枕だよね』
思い出したのは。クラスメイトの言葉だった。
やだ、考えすぎだ。だって共演しただけで……そこまで……そこまで……。普通……しない、よね？
「まぁイイじゃん。ヤろーよ」
ブチッとむしり取られた、真紅のリボン。床に無残にも投げ捨てられた。これから自分が何をされるのか。何を見るのか。
想像出来て、吐き気がした。
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k(プロフ) - コメント失礼します。れなさんの書く作品がだいすきでこの話もとてもすきなので続きを書いて頂きたいです(><)これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月10日 1時) (
レス) id: 85b25e2b8c (このIDを非表示/違反報告)
夏(なの)(プロフ) - 待って待って予想以上に神くんがエグい！笑紫耀くんが意外に凄いいい人で安心しました、、 (2018年5月5日 9時) (レス) id: 7655426a1d (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - ユリさん» ユリさんありがとうございます！本当に本当にほんっっとうに申し訳ないのですが、この作品消しちゃうかもです……。ちょっと難しくて(嘆)。もし消してしまったら、違う連載作品応援してくれるとても嬉しいです(T_T) (2018年4月28日 21時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新楽しみにしてました！れなさんの作品どれも大好きなのでこれからも応援しています！ (2018年4月28日 3時) (レス) id: 7e6958c68c (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - ☆あゆみ.K☆さん» あゆみさんはじめまして！いつもありがとうございます＞＜雪月花も読んでくれていて嬉しいです(号泣)。たくさん頑張ります！ (2018年2月22日 18時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れなさん
| 作者ホームページ：れなちゃん(@pinky_lovers98)さんをチェックしよう https://twitter.com/pinky_t17?s=...
作成日時：2018年2月14日 18時
