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「……。」
Aと並んで、駅に続く道を歩く。
雄平から話を聞いた直後すぎて、何を話そうかと会話を必死で探してしまう。
ただ隣を歩くだけでこんなに緊張するなんて、今まで味わった事がなくて。
俺はAの事が好きなんだ
今この瞬間、思い知らされる。
A「あ…そういえば、先輩の家と私の家、結構近くてびっくりしました。
もっと歩く覚悟してたんですけど。」
話さない俺に、沈黙を破ったAの柔らかい声。
「そうなんだ？
ちゃんと着いたか心配したわ。歩くとか言い出したから。(笑)」
A「ごめんなさい。お陰でお酒も抜けて、スッキリしました。(笑)」
そう言って笑ってるけど…
「…雄平が、Aがすげー疲れた声で電話してきたって言ってたけど？」
A「えっ…。」
「心配してたよ、あいつ。
……なんかあった？」
A「…え…全然疲れた声なんて出してないのにな…？
多分、気のせいですよ？(笑)」
そう言って、笑顔を作ったA。
「…あの日さ、ほんとは俺ともう会いたくなかった？」
A「えっ？」
見上げる瞳が揺れてる。
「Aは…俺とはもう会わないつもりだった？
A「そんなこと…」
…なんでこんなこと聞いてるのか自分でも分からない。
でも
「俺は嬉しかったよ。」
A「…え？」
「俺は、ずっとAに会いたいって思ってたから。
だからあの時偶然Aのこと見つけられて、すげー嬉しかった。」
驚いたようにこっちを見た後、すぐに視線を落としたA。
「私は……先輩とは、もう会わないだろうなって、思ってました。
だから、こうやって2回も会ってびっくりしてます。(笑)」
まるでこの会話から逃れるように返事を濁して笑ったA
“ 会わない “って、どう言う意味なんだよ。
『会えない』 なのか
『会うことはない』なのか
『会いたくない』なのか…。
「……やめろよ。」
A「…え？」
「いつから愛想笑いなんてするようになったの？
笑うなら、ちゃんと笑ってよ。
笑いたくない時は笑うな。」
立ち止まった俺にを見て足を止めたAの顔からはもう笑顔は消えていて、悲しそうにこっちを見てる。
A「ごめんなさい。」
「そんな顔で笑われるとさ…すげー距離取られてるって感じて辛いわ。」
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ななこ(プロフ) - こたえあわせ、めちゃくちゃ好きで何回も読み返してます！もし良かったらこの話のAfterstory的なもの書いて欲しいです…！ (2021年3月25日 1時) (
レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ぷにぷにさん» お返事遅くなってすみません！兄のきもち、楽しんで頂けてよかったです(*^^*)鈍感かと思いきや、1番鈍感じゃない、っていう雄平さん。(笑)遅くなりましたが、移行しましたのでそちらも是非読んで頂けると嬉しいです！ (2019年7月22日 2時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに(プロフ) - 兄目線、面白いです!!2人を見てきたお兄ちゃん……続き待ってます！ (2019年7月15日 12時) (レス) id: 8e7e67402b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - piroponcandyさん» 長いことお付き合い頂いてありがとうございました！(笑)おまけもつけてみたので、ぜひ読んでくださいね◎ほんと、主人公羨ましい。(笑) (2019年6月23日 17時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ぷにぷにさん» コメントありがとうございます！！本当ですか〜(;_;)そんな風に読んでいただけていて、すっごく嬉しいです…！おまけも更新したので、ぜひそちらも読んで頂ければ(*^_^*) (2019年6月23日 17時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nico | 作成日時：2019年2月23日 23時
