先輩とたなばた。 ページ42
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北「なんか今日人多くない?」
「うん、なんかいつもより多い気がする。」
日曜日の夕方。
先輩と出掛けた帰り、2人でちょっと遠回りしてのんびり歩いてたら神社が近付くにつれてだんだん増えてきた人。
北「なんかあんのかな?」
「あ、あれじゃないですか?」
“ 七夕まつり”
そう大きく描かれたポスターを見つけた。
北「へぇ、笹飾りのライトアップだって。」
「そっか、七夕ですもんね、今日。」
七夕のライトアップなんて…すごいロマンチック。
見回すとカップルが多くて、浴衣を着てる人もちらほら。
……いいなぁ。
北「見て帰る?」
「えっ?」
北「いいなぁ、って顔してる。(笑)」
「…えぇっ/// 」
北「んふふ、時間潰して暗くなんの待つか。」
そう言って笑う先輩にはなんでもお見通しで。
「…ありがとう、先輩。」
北「楽しみだな。」
神社に着くと、何本も並んだ大きな笹にたっくさんの短冊が飾られていて。
「わっ、すごい!」
北「すげーな。」
笹のトンネルをくぐるように短冊を見て歩く。
「ふふっ。」
北「ん?」
「見て。“ マリオになりたい ” だって。」
北「わかるわ〜俺も子どもの頃憧れてた。(笑)」
「可愛いお願い事たくさんあるね。
私も子どもの頃は毎年書いてたなぁ。」
北「うん、俺も書いてたかも。
なんて書いてたか覚えてる?」
「えっとね、“ パンやさんになりたい ” って。」
北「パン屋になりたかったの?」
「あのね…近所のパン屋さんに売ってる、ア◯パンマンの顔のパンが作れるようになりたかったの。(笑)」
北「じゃー、“ ジャ◯おじさんになりたい ”って書けばよかったのに。」
「おじさんにはなりたくないですっ」
そんな話をしながら2人で笑い合う。
ふと見上げると、夕焼けから夜空に変わる途中の綺麗な紫色の空。
今日は織姫と彦星もきっと会えるね。
…良かった。
北「どーした?」
「…空が綺麗で。」
北「ほんとだな。」
「…一年に一度しか大好きな人に逢えなくなっちゃうって、どんな気持ちなんですかね…。」
北「んー、想像できねーよな。」
「私は……きっと毎日泣いてしまいそうです。」
先輩と離れ離れになって、一年に一回しか会えなくなるなんて……
そんなこと考えただけで泣きそうになる。
思わず繋いだ手に力を込めると、ふわっと頭に乗った大きな手。
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にこ(プロフ) - 恵美さん» コメントありがとうございます!更新が遅くなってすみません!!そんなにキュンキュンしていただけて嬉しいですっ!!みつ先輩、いいですよねぇ。(笑)結構私の理想、詰め込んでます!(笑) (2019年2月10日 7時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
恵美(プロフ) - こんばんは…めちゃくちゃキュンキュンしました。早く続きが読みたくて仕方なかったです。みっくんがかっこよすぎます。 (2019年2月9日 22時) (レス) id: c8e875f920 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - piroponcandyさん» ありがとうございます〜!!みつ先輩、ほんと迎えに来て欲しい〜!って思いながら私も作りました!(笑)結局優しい先輩と、もうここからは甘々です。(笑) (2019年2月5日 7時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
piroponcandy(プロフ) - もう〜nicoさーん、先輩と同じ、最高\(^.^)/やぁ〜ん、ミツ先輩に迎えに来て欲しい(//∇//)迎えに来て、自分の部屋に連れて帰って、怒ってるけど、隣にお前が居ねぇと眠れないってミツ先輩。一緒に寝た〜い。 (2019年2月3日 20時) (レス) id: 46be81a717 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - moraさん» ありがとうございます!!幼馴染、気に入って頂けて嬉しいです!続編、まだ決めていないのですが、この話の続きもまた作りたいと思っています!嬉しいリクエストありがとうございます〜(*^^*)! (2019年1月28日 21時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2018年9月7日 6時