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北山side.
そんな話をした日からしばらくして、初めは意識してた隣の部屋の様子もほとんど気にならなくなってきたある日。
仕事から帰ってきてマンションのエレベーターにたどり着くと、先に並んでいたのは仕事帰りっぽい女の人。
エレベーターが来たけど、男と2人で乗るのは気まずいかな、と思って俯いて見送ろうとしたら、
" 乗りますか? "
って言う柔らかい声。
顔を上げたら、エレベーターの中から首を傾げてこちらを見ているその人。
マスクしてるけど、雰囲気と目元の感じで美人だってわかる。
「あっ…いいですか?」
A「どうぞ。」
お礼を言って乗り込む。
横を通るとふわっと香るすげーいい匂い。
…うわー、 って思ってたら
A「何階ですか…?」
って声でハッと我に帰る。
「あっ、6階、お願いします!」
A「あ、同じ…。」
言った声は小さくて、
…もしや俺、怪しまれてる?
そうこう思っているうちに6階に到着。
ボタンを押して開けてくれている彼女にお礼を言って歩き出すと、後ろに続くヒールの足音。
…あんな人、同じ階にいたんだ。
部屋の前にたどり着くと、後ろから一定のリズムで聞こえていた足音もピタッと止んだ。
えっ?と思って思わず歩いてきた方を見ると
驚いた様子でこっちを見てる彼女。
鍵を開けようとする俺と全く同じ体勢で立ち止まっていたのは、『 606 』って書かれたドアの前。
…まじか。
「……どうも。」
A「あっ、こんにちわっ、」
「お隣だったんですね。(笑)」
A「ほんとですね。(笑)」
ニコッと笑った目元に思わずドキっとする。
" みつ、絶っっ対タイプだよ。"
どうやら二階堂の目は節穴じゃなかったみたいだ。
.
…二階堂?
二階堂…
「あっ!!」
A「へっ?!」
驚いて、鍵を差し込みかけた手を止めた彼女。
「この前、ご迷惑お掛けしたみたいで…すみませんでした!」
A「この前…?」
「友達が部屋間違えてお邪魔したって聞いて。」
それを聞いて思い出したように目を大きく開いて納得すると
「ああ、あの時の!」
って言った後に "ふふっ。"って可笑しそうに笑ってる。
.
………かわい 。
…じゃなくて!
今なんで笑ったんだ?
…あいつ、なんかやったか?
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にこ(プロフ) - 恵美さん» コメントありがとうございます!更新が遅くなってすみません!!そんなにキュンキュンしていただけて嬉しいですっ!!みつ先輩、いいですよねぇ。(笑)結構私の理想、詰め込んでます!(笑) (2019年2月10日 7時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
恵美(プロフ) - こんばんは…めちゃくちゃキュンキュンしました。早く続きが読みたくて仕方なかったです。みっくんがかっこよすぎます。 (2019年2月9日 22時) (レス) id: c8e875f920 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - piroponcandyさん» ありがとうございます〜!!みつ先輩、ほんと迎えに来て欲しい〜!って思いながら私も作りました!(笑)結局優しい先輩と、もうここからは甘々です。(笑) (2019年2月5日 7時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
piroponcandy(プロフ) - もう〜nicoさーん、先輩と同じ、最高\(^.^)/やぁ〜ん、ミツ先輩に迎えに来て欲しい(//∇//)迎えに来て、自分の部屋に連れて帰って、怒ってるけど、隣にお前が居ねぇと眠れないってミツ先輩。一緒に寝た〜い。 (2019年2月3日 20時) (レス) id: 46be81a717 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - moraさん» ありがとうございます!!幼馴染、気に入って頂けて嬉しいです!続編、まだ決めていないのですが、この話の続きもまた作りたいと思っています!嬉しいリクエストありがとうございます〜(*^^*)! (2019年1月28日 21時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2018年9月7日 6時