ちいさな恋 2nd

＊ ページ41

.

「…玉ちゃんのシャンプー、私好きだよ？」



結局可愛さに負けてそう言うと





玉「…んふ。それが聞きたかっただけでーす。」



…そう言ってめっちゃ上機嫌になってるけど




「あのね玉ちゃん…そんなに照れるなら言わせないでよ…。」



…顔真っ赤じゃん。




北山さんじゃなくて残念だけど、この玉ちゃんとのシャンプーの時間が結構好きなのも本当。(笑)


初めは会話が続かなかったのに、慣れてきた最近じゃこんな調子で、いつも楽しいんだよね。


シャンプーの腕も上がって、寝ちゃうぐらい上手だし。





玉「おかゆいとこないですよねーー？

熱くないですよねーーー？」




……ほら、ふざけてる。(笑)

でも気持ちいいんだよね……あー寝れる。。




玉「…ちょっと？

ちょっと！Aさん！！寝ないでください！！」






「……んーなんでーーー？」


いつもは寝かせてくれるのに、今日はなぜか起こしてくる玉ちゃん。




玉「この時間しかゆっくり話せないんですから！！今日こそ起きててください！(笑)」




「だって気持ちいいんだもんー。」




玉「…嬉しいですけど、ダメです。(笑)」

そういう玉ちゃんに付き合って、近況報告会。



玉「Aさん髪伸びましたよねー。

まだ伸ばす感じですか？？」



「んー、そうだねー。しばらくは今の長さをキープしようかなって思ってて。」


玉「そうなんですねー、短いのも似合いそうですけどね。」


「そうかなー？北山さんと要相談かな？(笑)」



玉「いいなー北山さん！俺もAさんの担当したかったー！」




「ふふっ！シャンプーでも充分癒されてるよー私。」


玉「Aさん癒されすぎて寝ちゃうんだもんー。」




「……いつもありがとうございまーす。(笑)」


見なくてもちょっと拗ねてるってわかる玉ちゃんを、可愛いなーなんて思ってたら



玉「まぁAさんは北山さんひと筋ですもんねー。」


思いがけない言葉が飛んできた。



「えっ///？！」


なんで？！



玉「あっこら動いちゃダメです(笑)



いやいや、北山さんと話す時の顔と、僕と話す時の顔、全然違いますからね？」




「そっ、そんなことないよ？！」



玉「ありありですから！」


「えぇっ//////」



玉「…はぁー。本当僕が担当したかったー。」




玉ちゃんにもわかるぐらいって…私どんな顔してたんだろう…恥ずかしすぎるよー///!!





そう思っているうちにトリートメントが終わって、椅子が起こされる。

＊→←担当さん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す