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「別に……大したことじゃないよ?」
北「……ふーん。」
そこからは黙々と飲む宏光の横で、ちびちびと飲む私。
…気まずい。
まずなんで機嫌が悪いんだろう。
そしてなんでその状態で私の隣に…。
「…宏光」
北「何?」
…いや、こえーよ…。
「……なんか怒ってる?」
北「…別に?」
…………怒ってんじゃん。
the・沈黙。
半ばその沈黙に何も感じなくなってきた頃、隣から聞こえてきた不機嫌な声。
北「……お前さ、酔うと人と近くなんの気をつけろよ。」
" 誰にでも距離詰められてんじゃねーよ "
なんてこっちも見ずに言ってくる宏光に、久しぶりにちょっとイラッとして、
「…もう酔ってないし、詰められてもないけど。」
ってこちらも不機嫌全開で言い返してしまったからさぁ大変。
北「は?気付いてないとかやばいな。」
「……何それ。
宏光こそ、そんな不機嫌なのに怒ってないとかよく言えるよね。」
「不機嫌なのはお前だろ。」
はぁ?!
「そうさせてるのは誰?
意味わかんない!!」
……何なの。
ムカついて泣きそうになる。
何でそんな怒ってんの。
あたしはただ、宏光と笑って飲みたかっただけなのに。
そのあとはどちらも何も話さなくて。
気を紛らわせる為に、もう飲まないつもりだったアルコールだけが進んでいく。
お開きの時間になって、先に立ち上がったのは宏光。
少し間を開けて私も立つけど、案の定立ち上がると足元がふらつく。
でもそんなとこ絶対宏光に見つかりたくないから、気合いを入れて上司や同僚に挨拶をした後、平然を装って歩き出す。
…………。
ばーかばーか、宏光のばーーーか!!
………ばーーーか!ちび!!!!
ムカムカしながら歩いてたら、
"Aさん!"
と言う声とともに隣に並んだ玉ちゃん。
玉「え、1人で帰るんですか?」
「駄目なの?」
玉「えっだって…
………あれ?なんか怒ってます?」
そう言って覗き込んで様子を伺ってくる。
「怒ってない!」
玉「わーわー、すいません!!!
もう暗いし、送って行きます。」
「大丈夫!1人で帰れるから!」
玉「いやそんな千鳥足で言われても…」
「酔ってない!」
玉「あーはいはい、分かりましたから!行きますよ?」
…ごめん玉ちゃん、あたり散らかしてる自覚はあるけど…今日は許して。
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にこ(プロフ) - まみさん» コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまってすみません〜涙 私の理想を詰め放題のストーリーで…(笑)お付き合い頂けて嬉しいです!これからもよろしくお願いします◎ (2018年9月7日 16時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - 甘ーーーーい!!こんな人と出会いたかった…!!ホントの北山さんもこんな人であって欲しいです笑 更新楽しみにしております! (2018年8月14日 23時) (レス) id: f3968219e9 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - moraさん» コメントありがとうございます!ほんと、言われたいですよね〜!(笑)同期にいたら仕事できませんよね。(笑) (2018年6月25日 0時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - 北山さん素敵すぎるー!キュンキュンしちゃいますねー!幸せすぎるってー!言われたいっ!笑 (2018年6月24日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - まきこさん» コメントありがとうございます!うれしいです〜!!理想を詰め込んで見ました。(笑)これからも楽しんでいただけるように頑張ります! (2018年6月24日 23時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2018年5月5日 16時