ちいさな恋 2nd

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「言わないです！」




だんだんと歪む視界。





北「なんでそんなムキになってんだよ」








「言いません…。」









北「………わかった。もう聞かねーから。




そんな顔すんな。」



そう言ってぽんっと一度だけ頭に乗った手のひら。






その後はあんまり上手く話せなくて、少しして帰ることになった。






勝手だよね……。

今までずっと、自分の気持ち言うつもりなんてなかったくせに。


" 好きな人がいる "って先輩の口から聞いただけで、こんなに失恋した気分になるんだから。



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あれから1週間。




いつも通りの毎日を過ごしてるつもりだけど、先輩とはあんまり目を合わせられなくて。

必要な会話を当たり障りなくして過ごしてる。








少しの残業を終え、帰り支度をしていると




"お嬢さん、一杯飲みにいきません？"





と後ろから聞こえてきた声。





「…藤ヶ谷先輩？」





藤「A、予定ない？」





「あっはい！…えっ？」





藤「よし、決まり！


俺ももう帰れるから、たまには飯いこ。」





そう言ってさっと荷物を持って戻って来た藤ヶ谷先輩。


突然すぎてぼさっとしてたら





藤「いくよー。」





と聞こえて来て慌てて荷物を持って追いかける。

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