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うわ…ほんとに時間かかるやつじゃん、これ…。
はぁ〜。
…でも仕事だしやるしかない。
とりあえずいつもの業務をある程度こなしてから取り掛かった。
思ったより時間が掛かってしまって、
定時を過ぎても終わらずに残業。
…よくあることなんだけどね。
だんだんと仕事を終わらせ、フロアから人が減っていく。
気を取り直し、グーッと背伸びをして取り掛かる。
集中し、無心でキーボードを叩いていると、ことりと机に置かれたコーヒーカップ。
『お疲れ様。ちょっと休憩しな?』
見上げた先には…
「藤ヶ谷先輩…!
ありがとうございます//」
藤「いーえ。これ大変でしょ?
終わりそう?」
「あっ、はい!全然大丈夫です!」
藤「……よし、じゃーちょっと手伝う。」
「えっそんな!大丈夫です!私の仕事なので!」
藤「はいはい、遠慮しないの。その方が早く帰れるだろ?」
そう言って書類を半分手に取り、自分のデスクに持ち帰って言った先輩。
突然舞い降りた残業のご褒美…
嬉しい気持ちが顔に出ないように必死に抑えて、コーヒーを口に含む。
いつも飲んでるブラックコーヒーが、先輩に入れてもらっただけで少し甘く感じる単純な私。
よしっ、残りも頑張れそう!
早く終わらせないと!
画面に目線を戻して打ち込んでいると、
北「…おつかれ様でーす。」
と外回りから戻ってきたみつ先輩。
北「うわ、Aまだ残ってんじゃん。
あとどんだけあんの?
………あれ、藤ヶ谷も残業?」
しれっと声をかけてくるみつ先輩を軽く睨む。
「藤ヶ谷先輩は私の分手伝ってくれてるんですーー。お疲れ様ですーー。」
少し離れたデスクで苦笑いの藤ヶ谷先輩。
北「……ふーん。
よかったじゃん。
…じゃ、おつかれ。」
そう言うと荷物を持って歩き出した。
「え?…あ、お疲れ様です…。」
…なんだ、いつもみたいな意地悪な返しがくると思ってたのに…なんだか拍子抜け。
ちょっと気になりながらも、とにかく今は早く終わらせようと手を動かした。
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にこ(プロフ) - 利緒さん» お知らせありがとうございます!!すぐ訂正させて頂きました!何度も見たはずなのに気付かなかったです!いつも読んでいただいてありがとうございます! (2018年4月25日 22時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ちい★さん» コメントありがとうございます!!わぁー嬉しいです!甘い話が書きたくて、ガヤさんに登場してもらったんですが(笑)…どうかなーと心配していたので、ちい★さんのコメント本当に嬉しいです!またいつでものぞいて下さい(*^^*) (2018年4月25日 22時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 雅さん» 私も、誰の話か書くのをすっかり忘れて書いてしまって!(笑)テンション上がっていただけて良かったです(*^^*) (2018年4月25日 22時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
利緒 - 続けてのコメントですみません(>_<) 更新ありがとうございます。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年4月25日 21時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
利緒 - こんばんは(*^^*) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 *ページ38のここの台詞 まだ薬が効く気配はなくてつらいけど、ぎゅっと抱きしめて背中をさすってくれる大きな手にとてもなく安心する。 これ正しくてとてつもなくではないんでしょうか? (2018年4月25日 21時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2018年4月7日 5時