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ページ31

『…出るか。』



「あ、うん…。」



付き合わせたから、とお会計を済ませてくれて、席を立つ。


何も言わずにうちまで送ってくれようとするみつに、学生時代を思い出して静かに甘えることにした。







『…俺さ、ずっとすっげぇ後悔してた。


お前と喧嘩したまま別れたこと。


心のどこかで、またすぐいつもみたいに仲直りして笑いあえるって思ってたからさ…。




こんな事でダメになったりしないだろって勝手に思ってて。』




歩きながら、ぽつりぽつりと話し出した言葉に耳を傾ける。







『でも意地張ってたらそのまま卒業になって、
あんなに一緒にいたのに全然会えなくなってさ。


俺の方が会いたくて耐えらんないくせに、お前なら連絡くれるんじゃないかって待ったりして……





甘えすぎだよな。』






「……私も思ってた。


私たちこんな事でダメになったりしないよねって。


みつならきっと連絡してきてくれる。

そしたらちゃんと謝ろうって。




…甘えてたのは私も一緒だよ。」






『………仕事も始まって、慣れるまではほんとキツくてさ。


お前が隣にいてくれたらって何回も思ったよ。






……四年間、偶然でも一回も会わなかったのにな。』





「まさかだよね、こんな再会。」







『時が止まったよ、お前のこと見つけた時。


普通に話せて嬉しかったのは俺の方。



なのに戻ったらいなくなってるし……なんか色々忘れて、めっちゃ慌てて追いかけたわ。』







少しの沈黙の後、隣を歩くみつの足が止まる。





『……言葉の選び方が悪いけどさ、、


俺……お前が別れて良かったって思ってる。



じゃなきゃ今日会えなかっただろ?』









「みつ…。」

*→←*



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にこ(プロフ) - 利緒さん» お知らせありがとうございます!!すぐ訂正させて頂きました!何度も見たはずなのに気付かなかったです!いつも読んでいただいてありがとうございます! (2018年4月25日 22時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ちい★さん» コメントありがとうございます!!わぁー嬉しいです!甘い話が書きたくて、ガヤさんに登場してもらったんですが(笑)…どうかなーと心配していたので、ちい★さんのコメント本当に嬉しいです!またいつでものぞいて下さい(*^^*) (2018年4月25日 22時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 雅さん» 私も、誰の話か書くのをすっかり忘れて書いてしまって!(笑)テンション上がっていただけて良かったです(*^^*) (2018年4月25日 22時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
利緒 - 続けてのコメントですみません(>_<) 更新ありがとうございます。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年4月25日 21時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
利緒 - こんばんは(*^^*) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 *ページ38のここの台詞 まだ薬が効く気配はなくてつらいけど、ぎゅっと抱きしめて背中をさすってくれる大きな手にとてもなく安心する。 これ正しくてとてつもなくではないんでしょうか? (2018年4月25日 21時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nico | 作成日時:2018年4月7日 5時

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