検索窓
今日:16 hit、昨日:0 hit、合計:233,056 hit

ページ13

Aside


私から部屋を出て行こうとすると



『ちょっと待てって!』



そう言って手首を掴んで引き止められる。





" 簡単に…手放したりできるんだな "



さっきの裕太の言葉が頭を駆け巡る。





「簡単…なんかじゃないよ。」




『…え?』




「裕太との今までの時間は、私にとってどれも特別だった。



でも……



じゃぁ幼馴染って、いつまで一緒に居られるの?




…裕太に彼女ができるたびに、私はいつもそう思ってたよ。

もしかしたらもう来なくなるのかもしれない、って
。」




『そんなことっ…!俺はっ』





「だから裕太に彼女が居て、私に彼ができた今が私達が離れるタイミングなんだよ、きっと。









私は………裕太の彼女にはなれないでしょ?」








だめだ。


今は泣いちゃだめなのに、自分で言った言葉に涙が溢れて止まらない。





『Aっ…』




顔を歪めて、何か言いたそうな裕太。

でもこれ以上何か言われたら、きっと立ち直れない。

だから手首を掴んでいた手をそっと解いて、
頑張って頑張って、笑った。





「大事にしてあげなよ、彼女!」






…そう言って逃げるように部屋を出た。

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (232 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
643人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にこ(プロフ) - 利緒さん» お知らせありがとうございます!!すぐ訂正させて頂きました!何度も見たはずなのに気付かなかったです!いつも読んでいただいてありがとうございます! (2018年4月25日 22時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ちい★さん» コメントありがとうございます!!わぁー嬉しいです!甘い話が書きたくて、ガヤさんに登場してもらったんですが(笑)…どうかなーと心配していたので、ちい★さんのコメント本当に嬉しいです!またいつでものぞいて下さい(*^^*) (2018年4月25日 22時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 雅さん» 私も、誰の話か書くのをすっかり忘れて書いてしまって!(笑)テンション上がっていただけて良かったです(*^^*) (2018年4月25日 22時) (レス) id: 5bac281d3f (このIDを非表示/違反報告)
利緒 - 続けてのコメントですみません(>_<) 更新ありがとうございます。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年4月25日 21時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
利緒 - こんばんは(*^^*) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 *ページ38のここの台詞 まだ薬が効く気配はなくてつらいけど、ぎゅっと抱きしめて背中をさすってくれる大きな手にとてもなく安心する。 これ正しくてとてつもなくではないんでしょうか? (2018年4月25日 21時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:nico | 作成日時:2018年4月7日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。