足りない

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＞「A！」


「なに？」


＞「今暇でしょ？初酒しよ！」


「初酒！？」


＞「ほらほら、行くよー」


「ええ、」





成人式も無事終わり、家で着替えてすぐ初酒をすることに。


2人だけみたいだから、よかったけど





＞「2人でお酒ってもんを楽しもう！！」


「せやね」





適当に居酒屋を探して、お店に入る。

もちろん、酒を飲んだことがないわけだから居酒屋にも入ったことなんてない




「初めて入るなあ」


＞「ビール！って言うの憧れだったんだよねー」




向こうの方から、“もう1杯くださーい！“という元気な声が響く




＞「ああいうのだよ」


「まぁ、確かに？」


＞「ささ、頼む頼む！お酒を頼むのなんか変な感じがするなぁ、、、」


「わかる、どれが弱いのかな？」


＞「チューハイだっけ？」


「じゃあそれにしよっか」


＞「すいませーん、チューハイ2つ！」




店員さんの爽やかな笑顔とともに運ばれてきたお酒。


なんか、飲みにくそう




＞「っ、A飲まないの？」


「そっちこそ、飲んでよ」


＞「Aが先に飲んで！」


「やだよ、じゃあ2人で一気に」


＞「いいね！んじゃ、いくよ！さん、にぃ、いち…」




少しだけ喉に通す。

なんというか、炭酸がしゅわしゅわして面白い味




「…うまいね」


＞「わかる！！」



友達はめちゃめちゃ威勢よくチューハイを喉に通した

私もつられて、ごくごくと飲み干す



「ぷはー！」


＞「おじさんくさ(笑)」


「やめてよ、これ夢だったんだから」



以外にもお酒が美味しくて、何杯も何杯も飲んでしまった



「んーもっと飲むー！」


＞「だ、大丈夫？」


「もっと飲んで、せいじくんのことなんかわすれるの…」


＞「は？」


「ビール、」




こんな会話なんて、酒が回りすぎて覚えてない






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