約束 ページ14
-さくらside-
目が覚めてから数週間
特に体に不調もなく元気に過ごしている……のだが
｢さくら、これはワシが運ぶから座っておれ！｣
｢そんなに動くでないっ、座っておれ！｣
｢そんなに重いものを持ったら体に触るぞ！｣
いや、妊婦か
さすがに心配しすぎでしょ〜…嬉しいけど
『ゲゲ郎さん……心配してくれるのは嬉しいんですけどそろそろ1ヶ月経ちますよ？』
｢油断大敵じゃ！何があるかわしでも分からんからのう……｣
水｢まぁ、用心するに越したことはないが少し過保護すぎじゃあないか？？｣
上着をはおりながら私たちを見る水木さん
向けられる視線はなんだかお前も大変だななんて言われてる気がする
『こんの……他人事だと思って……』
水｢他人事だからな｣
悪戯に笑う水木さん、この人の顔がこんなにも良くなければ頭に1発くらわせてたかもしれない
『あ、水木さん！今日夜来れないのでおかずだけ作って置いておきますね』
水｢何かあるのか？用事があるなら俺が夕食を作るから無理しなくていいんだぞ？？｣
『実は今日、母の命日でその日は家で夕食を作って食べるって決めてるんです』
そう、その日は決まって必ず母の好物ばかりを作って夕食を食べると決めていた
あの日、母が出ていく時に言った言葉
-私、お母さんの好きなもの作って待ってるからね-
約束通り作って待っていればお母さんが会いに来てくれる気がして……
ちょっと1人は寂しいんだけどね
『……』
｢さくら、大丈夫か…？｣
心配そうに私の顔をのぞき込むゲゲ郎さん
あぁ、やばいやばいちょっとしんみりした空気になってしまった
『いやいや、私から言い出しましたけどこんな空気が重くなるとは……とりあえず今日はよろしくお願いしますね！』
水｢あ、あぁ分かった、何かあったらすぐ呼べよ？｣
『もちのろんですよ、じゃあ水木さん行ってらっしゃいれ』
重くしてしまった空気をぶった切り半ば強引に水木さんを会社に送り出した
『会社行く前にする話じゃなかったかな……すいません水木さん』
｢さくら｣
1人で反省会を開いていると後ろから呼び声が聞こえたので振り返る
ちゅ
｢そんな顔をするでない…御母堂も心配してしまうぞ？｣
『そ、ｿｳﾃﾞｽﾈ……』
急にキスをされたもんだからびっくりした……
不意打ちはずるいってぇ……
To Be Continued-…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kei(プロフ) - はじめまして、小説見させてもらいました。すごく良かったです。お気に入りにしました。更新楽しみに待ってます。頑張ってください。😄 (2月18日 15時) (
レス) id: 5e3c4c5ca2 (このIDを非表示/違反報告)
impotantanoath0(プロフ) - ゲゲ郎小説の中でいちばんのお気に入りです！ゲゲ郎さんがかっこいいし、可愛すぎます！毎日癒されてます！これからも続きを楽しみにしています！私の唯一の癒しです！これからも応援しています！ (1月23日 11時) (レス) id: 7aeabcf1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめにゃんこ(プロフ) - 藤田百さん» イチャイチャちゅっちゅしてるの至福ですよね。これからも書き散らかしますね( ¨̮ ) (1月21日 16時) (レス) @page9 id: 15693d2006 (このIDを非表示/違反報告)
藤田百(プロフ) - ゲゲ郎夢小説の中で1番好きです。イチャイチャちゅっちゅしてるところ何回も読み返してます。続き楽しみにしてます。 (1月19日 12時) (レス) @page7 id: 0682c3b944 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆめにゃんこ | 作成日時：2024年1月13日 17時
