【Fischer's】七色の色

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女｢と、いうと?｣




｢Fischer'sは、新年1番目のイベントに希望しません。｣






周りの先輩方に、生意気って思われたくないからじゃない。



ただの、自分の判断。




他女｢あの、さっきから自分勝手すぎませんか?

特に、今回は余計......。Fischer'sの彼達が可哀想なんですけど。
自分が希望して嫌な思いしたくないからって、希望枠からおりたりして......。


絶対に彼達は、新年トップバッターとしてイベントを開きたいはずです。｣





グサリ。


私の前の席に座る若い女性が、全員に向かって発言する。



勿論私の心には、その言葉が槍のように刺さった。








??｢希望枠からおりる理由も聞いていないのに、勝手に決めつける方が僕的にはどうかと思いますよ。｣









不安や緊張、罪悪感、自ら反論を挙げられない悔しさ、醜さ、未熟さ、





そんな沢山の感情に押しつぶされそうになった、そんな時





聞こえた言葉。






他女｢たっ...確かに、そうですけど......。｣






??｢聞かせてくれませんか、希望枠からおりる理由。｣








若い男性は、私に暖かい笑顔を向けてそう言った。









けど、



たった1人の優しい方が言葉をかけてくれても。







きっと消えない、先輩たちの鋭い視線。

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