三十九話 利吉 ページ40
斉「あ、Aちゃ〜ん!」
タカ丸さんだ
あれ、守一郎もいる
編入してきたのかな
あ「タカ丸さん、こんにちは」
斉「こんにちは〜
今日、編入生が来たから紹介しようと思って」
浜「浜 守一郎です
四年生ろ組に編入しました」
あ「A Aです
四年生い組、私も五月に編入しました
あと、敬語いいよ 同い年なんだし」
浜「あ、そうか
Aも編入生か!
編入生同士仲良くしような!」
あ「うん、一緒に頑張ろうね」
浜くん、やっぱりいい子だな
楽しくやれそう
乱「A先輩!」
今日はよく遠くから呼ばれるな
あ「どうしたの?」
乱「一年は組で、美味しい団子屋に行くんです
A先輩も一緒にどうですか?」
あ「え、いいの?」
乱「はい 皆、もっとA先輩と
話したいって言ってました!」
あ「じゃあ、行こうかな」
乱「本当ですか!やった〜!」
笑顔で教室に戻って行った
途中で落とし穴に落ちたりしないといいけど…
しん「せんぱ〜い!早く〜!」
乱「待ってよしんべヱ!」
しんべヱは早くお団子が食べたいのか
もう、走り出している
しんべヱ「着いた〜!
…ってあ!利吉さん!」
え、利吉さん?
まだ見たことない
いや、すごく見たい 生利吉さん
利「うわぁ、は組勢揃い
…と、君は?」
あ「編入生のA Aです
は組の子達に誘われて来てます」
利「…そうか
君たち、あんまり騒ぐなよ」
は組「は〜い!」
利「…いい返事だね」
利吉さん、いつも大変なんですね
お疲れ様です
あ(……そういえば)
なんで、私の顔を見て
考えるような顔をしたんだろう
思い出そうとしている感じだったけど
私、利吉さんに会ったことないはずだし
そんなことを考えながら
は組とお団子を食べている中
利吉さんはこちらを窺っていた
ような
気がする
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作者名:教六 | 作成日時:2020年7月6日 21時