三十三話 父の武器 ページ34
ここがニガクリタケ城か
…さっきよりは落ち着いたかな
でもまだ、少し息苦しい
立「では、建物の近くにある物と
蔵の中にある物、どっちの旗を取りに行く？」
あ「では、蔵の中にします」
立「わかった
では私達は城の者に
気づかれそうになったら、気を引く」
鉢「いざとなれば、私達がなんとかするさ」
あ「…ありがとうございます」
じゃあまず、蔵の中に忍び込まなくちゃ
…出入り口に誰もいない
用心棒がいないなら、いける
立「……大丈夫だろうか」
えっと旗は…
あった、これだよね
急いで戻ろう
…！双流星……
お父さんの
得意武器
あ「今は、集中しなきゃ」
その時肘があたったのか
ガタンと音を立てて
置き物が落ちてしまった
あ(！！ヤバっ、！？)
元に戻して隠れなきゃ…！
ドアが開く音の後に
「おい、誰かいるのか」
「さっき確かに音がしたよな」
どうしよう、二人も来た
仙蔵と三郎助けてくれるかな…
…ん？
なんか焦げ臭い
バチバチって音も聞こえる
「！！おい！蔵の裏で何か燃えてるぞ！」
「何！？行くぞ！」
行ってくれた、今のうちに逃げなきゃ
あ「はぁ…よかった」
立「A、無事か？」
鉢「怪我は、無いみたいだな」
あ「先輩
助けてくれてありがとうございます」
立「いいんだ、旗は取れたか？」
あ「はい、持っています」
立「そうか、よくやった」
鉢「では、学園に帰りましょう
A、落とさないようにな」
あ「はい
……ごめんなさい、先輩」
立「初めてなんだから仕方ないさ
次から反省すればいい」
あ「ありがとう、ございます」
帰り道は
あまり月が出ていなくて
暗かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：教六 | 作成日時：2020年7月6日 21時
