五十話 りんご飴 ページ9
鉢「ただの勘違いだったんだな？」
あ「はい
怒っていません」
鉢「それならいいんだ」
まぁ、誤解が解けたならいいや
三郎、何故かご機嫌だしね
でも、結局りんご飴買えなかった
まだ売ってるかな
鉢「そうだ、これやるよ」
三郎が差し出したのは
りんご飴だった
あ「え、なんで
私が欲しいこと知ってるんですか」
鉢「最初にあった時、りんご飴見てただろ」
あ「それで…
ありがとうございます」
よく見てるなぁ
忍だから当たり前なのかな
でも
どんな理由でも
私のことを見てくれたことは
すごく嬉しい
あ(態々浴衣着てきた甲斐があった)
鉢「…あと」
少し恥ずかしそうに
視線を逸らし
鉢「さっきはあんなこと言ったけど
浴衣…似合ってる」
そんなことを言われたら
あ(…やめて)
期待しちゃう
自然と鼓動が速くなる
でも、私は
あ「ありがとうございます」
こんなことしか言えない
意気地なしだから
気持ちを伝えられるのも
多分ずっと先
あ「…鉢屋先輩
聞いてもよろしいですか？」
鉢「なんだ？」
あ「何故、私に構ってくれるんですか？
学年も違うのに」
鉢「知らん」
知らん、て
鉢「気になったから構った
それだけだ」
あ「そうですか」
鉢「…友達にでもなりたいんじゃないか？」
誤魔化すような顔で冗談を言う
でも、私は誤魔化したくない
それなら
あ「なら、なりませんか？
友達に」
鉢「…本気か？」
あ「私も友達になりたいです」
鉢「…そんなに畏って言うことじゃないだろう」
貴方は少し笑った
鉢「…今日から友達だな」
貴方との距離が
少し縮んだような気がして
あ(…きっと、今日は眠れないな)
こんな幸せは
一生忘れられないな
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妖福(プロフ) - なななさん» コメントありがとうございます！ドキドキ…そんな風に言ってもらえるなんてすごく嬉しいです！！更新頑張ります！！！ (2020年9月10日 19時) (
レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 初めまして。三郎が大好きでこちらの作品を拝見させていただき、とても素敵な三郎に会えて嬉しいです。夜中に一気に読んでしまいました。三郎の一言一言に自分もドキドキしました。こらからも頑張って下さい(^^) (2020年9月10日 5時) (レス) id: c0f8350906 (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - ちびきゅうさん» コメントありがとうございます！好きが強くなってくれてる…とても嬉しいです！更新頑張りますね！！ (2020年9月9日 19時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - とてもおもしろかったです！もともと三郎が大好きなのですがこの作品を読んでさらに大好きになりました！！更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年9月9日 5時) (レス) id: d482c4bf0c (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！コメントありがとうございます！！楽しんでくれて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 16時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：教六 | 作成日時：2020年7月22日 18時
