七十九話 忘 ページ38
お「Aちゃん、次はこれを持っていって！」
あ「わかりました」
昨日に続き、今日は新年会
私はまた、料理を運んでいる
…今日は
朝から昨日のことばかり考えている
あ(キスなんて
前世でもしたことなかったな)
『初めてが三郎でよかった』
『どんな風に話せばいいのか』
この二つが頭の中をぐるぐるしている
あ(少し考えてから
声をかけよう)
そう思ったのに
鉢「お、A
こっちにもそれ、くれないか？」
あ(…声かけられた……)
まぁ、そうだよね
私が声かけなくても
三郎から来ることもあるよね、そりゃあそうだ
三郎の方を見ると
いつも通りの顔で此方を見ている
こんなに自然にできるのか…
忍ってすごい
あ「これくらいでいいですか？」
鉢「ああ、ありがとう」
尾「ん！それ美味しそう！
俺にも頂戴！！」
三郎のお皿に取り分けたら
横から勘ちゃんも欲しがってきた
…すごい勢いで食べてる
勘ちゃんにも取り分けていると
横から会話が聞こえてきた
久「そういえば三郎、二日酔いは大丈夫なの？」
鉢「…実はまだ、頭が痛いんだ
昨日の記憶も、飲み始めるまでしか無いしな」
…記憶がない？
それってもしかして……
あ「はい、どうぞ」
尾「ありがと〜！」
他の学年の所に行く前に
一応聞いておこうかな
あ「…鉢屋先輩
昨日のこと、覚えていないんですか？」
鉢「ああ
…なにかあったのか？」
やっぱり、覚えていないんだ
あ「いえ、なんでもないんです」
鉢「そうか…？」
忘れられているけど
何故かあまり悲しくない
酔っていて
本音を言った可能性が高いからかな
あんなに酔いながら
嘘なんてつけないだろうし…
私は、料理のお皿を持って
他の人達に声をかけ始めた
久「…三郎、手出したんじゃないだろうな？」
鉢「本当に、全く覚えていないんだ」
久「まぁ、Aの言葉からして
何もなかった…ってことはないだろう」
鉢「…これは、本人に聞くしかないな」
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妖福(プロフ) - なななさん» コメントありがとうございます！ドキドキ…そんな風に言ってもらえるなんてすごく嬉しいです！！更新頑張ります！！！ (2020年9月10日 19時) (
レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 初めまして。三郎が大好きでこちらの作品を拝見させていただき、とても素敵な三郎に会えて嬉しいです。夜中に一気に読んでしまいました。三郎の一言一言に自分もドキドキしました。こらからも頑張って下さい(^^) (2020年9月10日 5時) (レス) id: c0f8350906 (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - ちびきゅうさん» コメントありがとうございます！好きが強くなってくれてる…とても嬉しいです！更新頑張りますね！！ (2020年9月9日 19時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - とてもおもしろかったです！もともと三郎が大好きなのですがこの作品を読んでさらに大好きになりました！！更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年9月9日 5時) (レス) id: d482c4bf0c (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！コメントありがとうございます！！楽しんでくれて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 16時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：教六 | 作成日時：2020年7月22日 18時
