七十八話 酔い ページ37
小「お！A、来たか！
お前も、飲め飲め！」
なるほど、この臭いか
前世以来だな、お酒の臭い
今世のお父さんもお母さんも
飲まなかったからな
あ「えっと…遠慮しても…」
小「細かいことは気にするな〜！」
案の定、お猪口を口に押し付けてくる
そうか、法律とかないのか
というか、私飲んだことないんだって…
これは、飲むしかないのか…？
中「…小平太
無理に飲ませない約束だっただろう……」
長次が小平太を止めてくれる
ありがとう…長次
小「あ、そうだったか
なら、しょうがないか〜」
中「…すまないな、A……」
あ「いえ…」
ふと、横を見ると
三郎が潰れていた
少し唸っている
不「…Aちゃん」
六年生が騒いでいる横で
三郎を見ながら言った
不「三郎に、外の空気を吸わせてくれない？
一番絡まれていたから…」
あ「大変ですね…
では…鉢屋先輩、少し外に行きましょう？」
鉢「…う……A？」
あ、意識はある…かな
目が虚だけど……
鉢「…頭、痛い……」
あ「お疲れ様です」
水を渡すと
勢いよく、飲んでいる
飲み終わったと思ったら
私のことを見つめて
鉢「…綺麗になったな」
…こんなことを言うんだが……
いや
あ「…いきなり、どうしたんですか？」
鉢「ん〜？
…言えるうちに言っておこうと、な」
あ「…そうですか」
…三郎に綺麗、と言われるのは嬉しいけど
あ「でも、私は
そんなに美人でもないですよ」
鉢「…自覚していないのが厄介だよなぁ」
三郎の顔を見ると、ムスッとしている
鉢「Aは、自分で思っているよりも
顔が整っているんだ
あまり無防備になるなよ
狙っている男は沢山いるんだから」
そ、そうなのか？
自分じゃ、よく分からない…
というか、お説教モード入ってる？
まぁ、三郎ならいいんだけど
三郎の話をなんとなく聞きながら
呑気なことを考える
鉢「…いつも、理性を保つのが
大変なんだぞ」
あ「……え」
三郎がそう言った瞬間
口に柔らかいものがあたった
鉢「…こんなことだって
これ以上のことだって、考えているんだ
…覚えておけよ」
そう言うと三郎は
部屋に戻って行った
…ぼーっとしてあまり頭が側働かないが
一つ、頭を過ぎる
あ(…先生からの伝言)
言えてなかった
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妖福(プロフ) - なななさん» コメントありがとうございます！ドキドキ…そんな風に言ってもらえるなんてすごく嬉しいです！！更新頑張ります！！！ (2020年9月10日 19時) (
レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 初めまして。三郎が大好きでこちらの作品を拝見させていただき、とても素敵な三郎に会えて嬉しいです。夜中に一気に読んでしまいました。三郎の一言一言に自分もドキドキしました。こらからも頑張って下さい(^^) (2020年9月10日 5時) (レス) id: c0f8350906 (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - ちびきゅうさん» コメントありがとうございます！好きが強くなってくれてる…とても嬉しいです！更新頑張りますね！！ (2020年9月9日 19時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - とてもおもしろかったです！もともと三郎が大好きなのですがこの作品を読んでさらに大好きになりました！！更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年9月9日 5時) (レス) id: d482c4bf0c (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！コメントありがとうございます！！楽しんでくれて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 16時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：教六 | 作成日時：2020年7月22日 18時
