四十四話 好.憧 ページ3
結構な数逃したんだな、竹やん
でも、早く終われてよかった
不「あ、Aちゃん！
この前借した本読み終わった？
三郎も読みたいって言ってたから」
雷蔵と勘ちゃんだ
あ「あ、もう終わりの方なので
一、二日で読み終わると思います」
不「そっか
じゃあ、読み終わったらまた声かけて」
あ「はい、わかりました」
尾「そういえば、図書委員会に入ったんだっけ」
あ「一番私に合いそうだったので」
尾「俺は学級委員長委員会に入ると思ってたよ」
不「え、なんで？」
尾「だって、よく見てるでしょ？
鉢屋のこと」
わお、そんなに見てたのか
これは意識しておかないと
尾「あ、もしかして
三郎のこと、好きだったりして」
不「え！？そうなの！？」
あ「いや、答えませんて
でも、鉢屋先輩には
ずっと憧れていましたよ」
尾「憧れ？」
あ「はい
自分で言うのもなんですが
私、成績は良い方です
だけど、『得意』なことは何もないんです
でも、鉢屋先輩は」
不「……なるほど」
あ「そうです
成績がいい人は山ほどいます
だけど、鉢屋先輩は
私が欲しかった、自分の得意な事がある
私が欲しかったもの、全部持ってる
それだけだったけど、憧れたんです」
尾「ふ〜ん…」
不「でも、憧れが『嫉妬』に変わらないって
すごいと思うよ」
あ「そうですか？」
尾「そうだよ
羨ましいって感じる人、多いよ」
不「そうやって、明るく捉えるの
それこそ、Aちゃんの得意なこと
って言えるんじゃない？」
あ「…そう言ってくれると嬉しいです」
鉢「お〜い、勘右衛門」
…！三郎だ
尾「ん、何？」
鉢「この書類、先生の所に持ってくんじゃないのか？」
尾「あ、忘れてた
じゃあ、俺行くよ」
あ「お疲れ様です」
不「あ、そうだ
Aちゃん、しんべヱに教えてもらった
美味しい甘味処に今度、一緒に行かない？」
あ「いいんですか？」
不「うん
同じ図書委員だし、もっと仲良くなりたいんだ」
あ「ありがとうございます」
不「じゃあ今度の……」
甘味処か
甘いものは好きだけど
普段は家で食べていたからな
しかも雷蔵と行けるなんて、楽しみだな
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妖福(プロフ) - なななさん» コメントありがとうございます！ドキドキ…そんな風に言ってもらえるなんてすごく嬉しいです！！更新頑張ります！！！ (2020年9月10日 19時) (
レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 初めまして。三郎が大好きでこちらの作品を拝見させていただき、とても素敵な三郎に会えて嬉しいです。夜中に一気に読んでしまいました。三郎の一言一言に自分もドキドキしました。こらからも頑張って下さい(^^) (2020年9月10日 5時) (レス) id: c0f8350906 (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - ちびきゅうさん» コメントありがとうございます！好きが強くなってくれてる…とても嬉しいです！更新頑張りますね！！ (2020年9月9日 19時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - とてもおもしろかったです！もともと三郎が大好きなのですがこの作品を読んでさらに大好きになりました！！更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年9月9日 5時) (レス) id: d482c4bf0c (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！コメントありがとうございます！！楽しんでくれて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 16時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：教六 | 作成日時：2020年7月22日 18時
