四十三話 てんとう虫 ページ2
六月も終わり、今日から七月
皆、夏休みが近くなり
先日から少しずつ、楽しみにしているみたい
滝「お、A おはよう」
綾「ん〜？A？ おはよ〜」
あ「滝夜叉丸くん、綾部くん、おはよう」
本当に起きたばかりらしく
まだ寝巻きで、髪を下ろしている
身支度をしている横で私は
あ(長髪男子っていいよなぁ)
なんて
不純な事を思っていた
滝「そういえばA
夏休みは何かしようと思っているのか？」
あ「え、特にないけど」
滝「そうか、実はな
タカ丸さんが、四年生で何処かへ行かないか
と言っているんだ
よかったらAも行かないか？」
あ「うん、行きたいな
…何処に行くのかはまだ決まってないの？」
滝「ああ、四年生で話し合うと
大体が大騒ぎで終わってしまうからな」
自覚はあるんだね
あ「そっか…
じゃあ、何処かいい所があったら
私も提案するね」
滝「それは助かる
今のところ、山、海、街、花畑なんかが
提案されているが…」
あ「なるほど、考えてみるね」
四年生でお出かけか
楽しみだな
あ(中々浮かばないな…)
あれから委員会も終わって、放課後になったけど
場所って浮かばないものだな
「〜〜…〜ぉい」
…？何か聞こえる
誰かを呼んでる？
「〜っちゃ〜ん、お〜い…」
この声は
あ「竹谷先輩、どうしたんですか？」
竹「ん、ああ、えっと編入生の…」
あ「A Aです
もう、委員会は終わりのはずですが…」
竹「ああ、それがな
下級生を戻した後、俺も戻ろうと思ったら
てんとう虫が入った壺を落としちゃって…」
あ「あ〜……」
竹「出来るだけ回収したいからさ
だから、気にしなくて大丈夫だ！」
そんないい笑顔で言われても…
あ「先輩、私も手伝いますよ」
竹「え！？いいよ！
生物委員でもないんだし…」
あ「『関わったら最後まで』
ですよ、先輩」
竹「！…お前、俺のこと知ってたのか？」
あ「偶然知っていただけですよ」
竹「そ、そうか
でもまぁ、ありがとな！」
さっきとはまた違う
可愛い笑顔で言われた
あ(放っておけるわけないよ)
てんとう虫は殆ど回収することができた
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妖福(プロフ) - なななさん» コメントありがとうございます！ドキドキ…そんな風に言ってもらえるなんてすごく嬉しいです！！更新頑張ります！！！ (2020年9月10日 19時) (
レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 初めまして。三郎が大好きでこちらの作品を拝見させていただき、とても素敵な三郎に会えて嬉しいです。夜中に一気に読んでしまいました。三郎の一言一言に自分もドキドキしました。こらからも頑張って下さい(^^) (2020年9月10日 5時) (レス) id: c0f8350906 (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - ちびきゅうさん» コメントありがとうございます！好きが強くなってくれてる…とても嬉しいです！更新頑張りますね！！ (2020年9月9日 19時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - とてもおもしろかったです！もともと三郎が大好きなのですがこの作品を読んでさらに大好きになりました！！更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年9月9日 5時) (レス) id: d482c4bf0c (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！コメントありがとうございます！！楽しんでくれて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 16時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：教六 | 作成日時：2020年7月22日 18時
