六十一話 恋仲 ページ20
鉢「…で、お前は？
『好き』を言ってくれないのか？」
…確かに
私は言っていない
あ(…言いたいけど)
面と向かって言うのは
結構恥ずかしい
私がぐるぐると悩んでいると
鉢「…別に、今はいいよ
言えるようになったら、言ってくれ」
あ「…ありがとうございます」
結局
甘えちゃうんだよな…
…というか
言えるようになったら、ってことは
恋仲…ってことでいいんだよね
…夢なら覚めないでほしいな
滝「おはよう、A
…上手くいったみたいだな」
あ「滝夜叉丸くん、おはよう
…うん、滝夜叉丸くんが背中を押してくれたから」
滝「はは、上手くいったならよかったよ
好意を寄せている相手の背中を押すのは
大変だからな」
あ「うん、あり……」
…好意？
あ「え、滝夜叉丸くん
好意って」
滝「A、そろそろ教室に行こう
喜八郎も行くぞ」
綾「は〜い」
あ「ねぇ、好意」
滝「喜八郎、せめて土を払え！」
綾「え〜」
全く聞いてくれないんですけど
滝夜叉丸が私を好き？
…近くにいると
気づかないものだな
乱「あ！A先輩！」
きり「おお！お久しぶりです！」
しん「ちょうどよかった！聞いてください！」
あ「ん？どうしたの？」
地味に久しぶりに会ったな
夏休みの後は忙しかったもんね
乱「なんと！私達百点をとったんですよ！」
しん「山かけたら当たりました！」
きり「あ、しんべヱそれ言うのかよ〜」
山かけたんだ…
あ「でも、すごいよ
それをちゃんと覚えられてるといいね」
乱「はい！三割くらいは！」
あ「はは…
覚えてるだけいいと思うよ」
しん「ふふ〜
僕たち、やればできるんですよ！」
『やればできる』
あ「…っ！！」
聞いた瞬間、視界が歪む
息が苦しい
でも
この子達に心配をかけさせるのは…
あ「…そうだ
私、少し用事があるんだ
ごめんね」
乱「あ、はい！ではまた！」
きり「あっちで遊ぼうぜ！」
少し歩いて
乱太郎達から見えない
校舎の影に来た
あ「…っは……はぁ……」
何度も
息を吸う
立っているのもしんどい
…少しなら、大丈夫だよね
私は蹲って
静かに息を整えた
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妖福(プロフ) - なななさん» コメントありがとうございます！ドキドキ…そんな風に言ってもらえるなんてすごく嬉しいです！！更新頑張ります！！！ (2020年9月10日 19時) (
レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 初めまして。三郎が大好きでこちらの作品を拝見させていただき、とても素敵な三郎に会えて嬉しいです。夜中に一気に読んでしまいました。三郎の一言一言に自分もドキドキしました。こらからも頑張って下さい(^^) (2020年9月10日 5時) (レス) id: c0f8350906 (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - ちびきゅうさん» コメントありがとうございます！好きが強くなってくれてる…とても嬉しいです！更新頑張りますね！！ (2020年9月9日 19時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - とてもおもしろかったです！もともと三郎が大好きなのですがこの作品を読んでさらに大好きになりました！！更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年9月9日 5時) (レス) id: d482c4bf0c (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！コメントありがとうございます！！楽しんでくれて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 16時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：教六 | 作成日時：2020年7月22日 18時
