五十二話 大事な ページ11
チュンチュン、と
鳥の鳴き声が聞こえて目を覚ます
そうだ
昨日は、何故か尊奈門が倒れていて
隣の部屋で看病したんだ
そう思い出して
隣の部屋に行くと
あ(…まだ寝てる)
と思った時
尊「…う……っ！？」
私が来た音で目を覚ましてしまった
私を見て驚いている
尊「誰だ？…っこれは…」
あ「まだ、あまり動かない方がいいですよ
傷は浅いけど、沢山あって
思ったよりも血を流していたので」
尊「…助けてくれたのか？」
あ「…そうなりますかね
玄関に倒れていたので
放っておく訳にはいかないので」
尊「…そうか、ありがとう
それと、一つ聞きたいんだが
私とお前は初対面だよな？」
あ「はい、そうです」
会ってたら忘れないし
尊「そうか、なんでもないんだ」
あ「…朝食を作りますが
食べれそうですか？」
尊「ああ、助かる」
よかった
ぐったりしてたから
少し心配だったんだ
あ「朝食です
おかゆと果物を切ったんですが
食べれなかったら無理しないでくださいね」
尊「何から何まですまない」
あ「いえ」
尊「そうだ
名を聞いてもいいか？」
あ「A Aと言います」
尊「A…？もしかして…」
尊奈門は知ってるのか
知らなくてよかったんだけど
あ「多分
貴方が考えている者です」
尊「あのA家の者か！？…っ！！」
あ「まだ、大きな声を出さない方が…」
尊「…何故私を助けた？
タソガレドキの情報目当てか？」
尊奈門の目に少し、警戒の色が写る
でも私は
あ「情報なんていりません
ただ、貴方に死んでほしくなかっただけです」
もう大事な人達の亡骸を
見るのは嫌なんだ
尊「…疑ってすまない」
警戒心が消えたらしい
あ「いえ
食べ終わったらそばに置いておいてください
私も、朝食を食べてきますね」
少し微笑んで
部屋を出た
朝食を食べながら
尊奈門の言葉を思い出す
『何故私を助けた？』
そんなの決まってる
あ(ずっと見てきて、憧れてきた
忍たまのみんな、貴方にだって
ただ、死んでほしくない)
私の我儘なだけ
それだけのこと
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妖福(プロフ) - なななさん» コメントありがとうございます！ドキドキ…そんな風に言ってもらえるなんてすごく嬉しいです！！更新頑張ります！！！ (2020年9月10日 19時) (
レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 初めまして。三郎が大好きでこちらの作品を拝見させていただき、とても素敵な三郎に会えて嬉しいです。夜中に一気に読んでしまいました。三郎の一言一言に自分もドキドキしました。こらからも頑張って下さい(^^) (2020年9月10日 5時) (レス) id: c0f8350906 (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - ちびきゅうさん» コメントありがとうございます！好きが強くなってくれてる…とても嬉しいです！更新頑張りますね！！ (2020年9月9日 19時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - とてもおもしろかったです！もともと三郎が大好きなのですがこの作品を読んでさらに大好きになりました！！更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年9月9日 5時) (レス) id: d482c4bf0c (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！コメントありがとうございます！！楽しんでくれて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 16時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：教六 | 作成日時：2020年7月22日 18時
