愛の意味は君に見つける。*短編* (ページ10)

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てん"Another Story" ページ10

～数年後～

『みつくん。起きて。朝だよ。』

日「ん〜あとちょっとだけ…」

私たちはあの奇跡の出会いから2年後結婚した。
毎日が幸せの連続。
あの時私が思ったことはあながち間違いじゃなかったみたい。

"日高さんの彼女さんは幸せ。"

この人と出会えて本当によかった。
そう思うと寝顔が愛しくて思わずキスをする。

『あと10分だけだよ。』

そう言って朝ごはんの準備をしようと
立ち上がった瞬間。

ｸﾞｯ

『ひゃっ！』

視界が暗くなる。
みつくんの匂い。
おちつくなぁ。
あ、私ベッドに引き戻されたんだ。

日「確信犯。朝から大胆だね。」

『ちょっと。ご飯の準備しっ、ん…ﾁｭｯ…ふ…んん///』

私が言い終わる前に唇で塞がれる。激しいキスの嵐。

日「おはよ。」

『お、おはよ…』/////

足りない。
ふいにそう思ってしまった。
思わずみつくんに抱きつく。

日「あーあ。これで終わりにしよーとしたのに。Aのせいだからね？今日仕事休みなよ？」

『え…みつくん仕事は…？』

日「今日休み。」

『わ、私も休み、』

嬉しい。

日「まぢ？嬉しい。」

みつくんはいつでも素直。
でも私は素直になれない。
可愛くないよな…

日「可愛いよ。」

なんでよ…私の心読んでるの？

『…一緒に居たい…』

日「よくできました。」

『意地悪…焦らしたんでしょ…』

日「せーかい。」

もう…バカみつ。

日「子供。欲しいでしょ？」

『え"っ…』

日「え"って笑」

何を言い出すかと思ったら…
本当にそういうことしか考えてないのね。←
でも、子供かぁ…
子供なら……

『みつくん似の子だったら欲しい。』

日「俺はA似の子が欲しい。じゃ、子供2人だな。」

『ふふっ、賑やかそうだね。でも……』

日「ん？」

『今は、みつくんと二人っきりがいい…かな。』

これが私の精一杯の素直。

日「またそんなこと言って、今日は離さないよ？」

それをくみ取ってくれるみつくんが愛しくて。

『うん……これから…ずっとね…』

日「あぁ。ずっと。」

あの時から変わらず、いや、あの時以上に私は幸せです。