えいと(side mitsuhiro) ページ8
日「俺のお願い1つ聞いてよ。」
咄嗟に出た言葉。
その願いは叶わなくてもいい。
今日だけでも君のそばに居られるなら。
『お願い?』
日「俺の…」
『?』
今日初めてあった君は。
吸い込まれそうな程綺麗な大きな瞳していた。通った鼻筋も透き通るような白い肌もほんのりピンクに染まった頬も小さな唇も華奢な体にそぐわない程のツヤがかった黒髪もその美しい顔を引き立たせる真っ直ぐに切りそろえられた前髪も全部に俺は恋をした。
一時でもいい。
君の特別になりたい。
いや、一時なんかじゃ足りない。
ずっと。
叶わないとしても、一生隣にいて欲しい。
日「俺の…特別な人になって貰えませんか?」
もうダメなんだ。
我慢なんてできない。
したくない。
早く君を俺のものにしたい。
そんな君の透き通るような白い肌はみるみる赤く染まって、ついには目を逸らしてしまった。そんな顔も見ていたくて、早く返事が聞きたくて、俺は彼女の顔をのぞき込んだ。
その時。
『……私、あなたに一目惚れしました…ステージに立つあなたじゃなくて、今ここにいるあなたに…』
弱々しく呟かれたその言葉は、俺の心の中にあった言葉だった。
"一目惚れ"
同じだったんだ。
俺は彼女の手を強く握った。
すると、彼女も強く握り返してくれた。
その時俺は1番の幸せを感じた。
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かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年4月2日 23時) (レス) id: 4cf566c656 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Naki | 作成日時:2019年4月2日 23時