愛の意味は君に見つける。*短編*

ふぁいぶ ページ5

信じられる？
さっきまで手の届くはずのない
ステージの上に立っていた人と
普通に話してるんだよ？
しかも、私、その人に一目惚れしちゃったんだから…


日「ありがとね。その涙も愛せるように俺は音楽をし続ける。」


あぁ、やっぱり好きだな…時にラッパーとして
時にグループのメンバーとして芸術家として。
そして…
1人の男性として。

え？

なんで…
私ったら何考えてるんだろ…
ダメなのに…
無理なのに…
あなたの隣にいたいと願ってしまう…
ふと私のスマホが振動する。


『す、すいません。……もしもし？』


まい【もしもし！A？】


『うん、あのn』


まい【Aもしかしてナンパ？笑さっきちらっと見えたんだよね〜しかもなんかいい感じだし。お邪魔みたいだから先帰るね〜笑】


『え！？』/////


ナ、ナンパ？！？！？！


まい【最後まで楽しんでー】


楽しんでって……


『えっ、違うんだっt』/////


まい【報告よろ〜！】


『だ、だから！』//////


まい【んじゃっ！バイト早まったから】


『待って待って待って！…って…切られた…』


てか、バイトだったんかい。←知らなかった。
どーしよ…


日「どーしたの？」


『いや、その…友達が予定が早まっちゃって…先に帰っちゃって…』


まいのバカ!!!!!!!しかも、ナンパって…そんなんじゃないし！この方は日高光啓様ですよ！あーあ…ぼっちだ…仕方ない。帰るか…
そう思った次の瞬間。


日「お友達帰っちゃったなら俺とこの辺ブラブラしない？」


『…へ…？』


この人大丈夫？


日「俺は大丈夫だから！」


『で、でも……』


芸能人と一般人。
アーティストとファン。
きっと超えては行けない線があるはずなのに、何を言い出すんだ…この人は…


日「ダメ…かな？」


『…………ｯ』/////


反則すぎます…その訴えかける顔…
そんな顔されたら


『ダメ、じゃ、ない、ですけど…』


ＯＫするしかないじゃん…


日「やった！」


『…ｯ』////


だから、その笑顔。反則すぎですって…

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