愛の意味は君に見つける。*短編* (ページ3)

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すりーページ3

その人は帽子を目深に被ってマスクを付けていて顔はよく見えないけど、ちらっと見える目がとても綺麗だった。

？？「まぁ、そーかな。笑」

また笑った。
カッコイイ……。
え。
何この感覚。
胸がギュッてなって苦しいのにワクワクしてる……もしかして、私…いや、まさか…
でも、この感覚…

私、一目惚れ、した……？

そして、自分の感情を隠すように、

『そ、そーなんですね！』

慌てて返す。

？？「SKY-HIのだよね？」

『はいっ！』

なんだろ、SKY-HIって聞いただけでテンションが上がってしまう。
好きなアーティストまで同じって……
自分でも分かる。
多分私は今満面の笑みを浮かべている。

？？「……ｯ」

『あ、そーだ。これ、どーぞ。』

ずっと握りしめていたキャップを差し出すと…

？？「ありがとう」

そう言って受け取ってくれた。その時。その人は私から受け取り自分が被っていた帽子とマスクを外した…

それと同時に私は目を疑った。
そして、フリーズした。
マスクをとって私が差し出したキャップを被ると、

？？「どう？」

そー言ってこっちを向く男性。
その男性は正真正銘私が崇拝して止まない日高光啓さんだった。

『………』

日「おーい？」

日高さんの手が私の顔の前を往復する。

『ひぇっ？？なんで？？』

なんともみっともない声がでた。

日「ははっ笑なんでっていくら俺だってショッピングくらいするさ。笑」

笑った顔が、美しい…。

日「あれ？君、さっきのリリイベでめっちゃ泣いてた子だよね？」

『えっ…は、はい…///』

やっぱり見られてたぁぁぁ///
恥ずかしい///
私は思わずその場で俯いた。