紫の王子さまとの、甘い甘い生活

告白 ページ9

あれから2ヶ月くらいが経つ。
今日は、なーくんに誘われて私は2人でカフェに行った。

まだ午前中で、今日は平日ということでお客さんはどうやら私達2人だけみたい。


「なーくん、急にどうしたの？」


な「今日は……スタッフさんにわがまま言って、俺だけ休みもらったんよ。メンバーも、快くオーケーしてくれて」


「そうだね……たまには休みも大事だもん。なーくんがほどほどに頑張ってくれるっていうのが、みんなはきっといちばん嬉しいと思う！」


な「うん……しかも今日、俺、Aちゃんに言いたいことがあって」


そう言ってから、なーくんは急にすっくと立ち上がった。


な「俺と、お付き合いしてくれませんか？」


「え！？」


あまりに突然すぎて、私の心臓は思いっきりジャンプした。


な「俺じゃ、Aちゃんの辛さを完全に理解してあげることはきっと難しいと思う。でも俺、裏切りたくない」


なーくんの急な告白に、私はしばらく固まってしまった。


な「ダメ、かな？」


なーくんは不安そうな顔をしたけれど、私は首を横に振った。


な「……ってことは！？」


「よろしくお願いします、なーくん！」


パチパチパチ！
横に目をやると、店員の女の子が拍手をしてくれていた。

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