紫の王子さまとの、甘い甘い生活

朝 ページ8

あの後私は、タクシーを呼んで家に帰った。


「んー……」


ななもりくん……いや、なーくん。
かっこよかったなぁ。
声も素敵だったし、脚は長いし、優しいし……。


「なーくん」


そういえば、ラインも交換したんだった。

ピロン

そう音が聞こえてスマホの画面を見ると、ラインが来ていたのがわかった。


な「おはよ〜、Aちゃん。ちゃんと帰れた？」


……なーくんだ。

ちゃんとタクシーを使うって言ったはずなのに、まるで心配性なお母さんみたいだな。


「なーくん、おはよう！ 大丈夫！ あの後タクシーにお願いしたもん。無事に今も家にいるよ！」


な「なら良かった！ 今日も俺仕事頑張ってくるね〜！」


「うん、頑張ってね！！」


私はそう返信した後も、なーくんのことを考えていた。

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