よっつ ページ4
ため息をついて、スマホをしまう。
しつこい人は、嫌い。
ポケットにスマホをしまった途端、バタバタと大きな音を立てて教室に入ってきた光。
「遅いよ、ひか、る…」
光、と言おうとしたけど、入ってきたもう一人の人と目があった。
八「こいつが前に行ってた薮宏太。」
薮「はじめまして、薮宏太です。」
そう光に紹介された彼は、俺に向かってペコリとお辞儀をする。
スラッとしてて、身長も高め。
モテそうだな…。
光「薮は俺の家族と昔から仲が良いんだよ。良い奴だから、仲良くしてやってくれ。」
「はぁ…。」
そう言われても、口調といい、何か堅そう。
薮さんに対して、少し緊張があった。
そんな俺を見透かしたかのように光は続ける。
八「…こいつ、堅く見えるけど実はそうでもないんだぜ?伊野ちゃんの話したら、話したいってせがまれたし(笑)」
…へ?
俺と話したい?
薮「っちょ、誤解を招く言い方やめろって!」
理解していない俺は、2人のやり取りをただぼーっと見つめるだけ。
ふと、薮って人が俺を見つめたかと思うと、
薮「…友達になってくれませんか?伊野尾くん。」
ふにゃ、と優しい笑顔で微笑んだ。
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3972(プロフ) - 続き待ってます! (2016年10月22日 22時) (レス) id: f122806c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧瑞 | 作成日時:2016年5月5日 1時