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「伊野ちゃん、薮宏太って知ってる?」
「ほぇ?」
お昼時間。
一緒にご飯を食べていた光から、突然の質問。
手作りのお弁当に入っていた卵焼きを頬張りながら、何ともマヌケな返事をした俺。
少しの間が空いた後、再び口に卵焼きを運ぼうとすると
俺の頭に光のチョップが炸裂した。
慧「っいたぁ…。手加減ぐらいしろって!」
光「こっちは真面目に聞いてるんだっつーの。」
はぁ…、ため息をつく光。
しょうがないだろ、チーズ入り卵焼きが美味しすぎるんだから。
それにしても、『薮宏太』か…。
慧「…知らなぁい。」
光「そっか。まぁいいや。」
慧「ねねっ、それよりさ、見てよこれぇ!めっちゃ美味しそうじゃない!?」
光「はいはい…。本当に好きだね、塩おにぎり。」
慧「うんっ!はむっ…もぐもぐ……んまぁ♡」
「美味しそうに食べるね」なんて呟く光。
そんなのお構いなしに、俺はお手製の塩おにぎりを口いっぱいに頬張った。
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3972(プロフ) - 続き待ってます! (2016年10月22日 22時) (レス) id: f122806c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧瑞 | 作成日時:2016年5月5日 1時