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片足をなくした禰豆子はそのまま転倒し、朱紗丸に蹴られて壁にぶつかった。




貴方「禰豆子!!」




朱「楽しいのう楽しいのう。蹴毬も良い。矢琶羽、頸を五つ持ち帰れば良いのかの」




楽しそうに言う朱紗丸に対し、矢琶羽と呼ばれたもう一人の鬼はパッパッと自分の服をはたく。




矢「違う、二つじゃ。男の鬼狩りと逃れ者。あの赤髪は五体満足で生け捕りじゃ。残りの二人はいらぬ」




そう言った矢琶羽の目は閉じた。そして矢印が炭治郎の元へ向かう。




炭「A!!禰豆子を頼む!!」




炭治郎に言われて、私は禰豆子の元へ向かう。




貴方「禰豆子…!」




珠「この薬ですぐ脚は治りますから、心配なさらないでください」




そう言った珠世さんの手には注射があった。




私は禰豆子を珠世さんに頼み、朱紗丸の方へ行く。




朱「やっと来たか小娘。貴様は生け捕りというのが、あの方からの命令だが、五体満足なら多少傷がついてもいいじゃろう。私は貴様が気にくわない」




貴方「私も貴女は嫌い」




朱「そうかえ。どうやら気は合うようだのう」




朱紗丸は毬を投げてくる。初めより数も速さも上がっている。




"氷の呼吸 参ノ型

氷河"




斬っても斬っても毬は私に当たってくる。これではなかなか近づけない。




朱「キャハハハッいつまでもそうしているつもりか?それでは私には指一本触れられんぞ」




貴女「うるさいな…!」




朱紗丸はけらけらと笑いながら毬を投げてくる。くそ、これじゃ埒があかない。




矢「汚い土に俺の顔をつけおって!!お前も道連れじゃ!!!」




そんな声が聞こえ、矢琶羽と戦っていた炭治郎の方を向く。炭治郎の体にはたくさんの矢印が刺さっていた。




貴方「炭治郎!技を出して受け身を取るんだ!!じゃないと死ぬ!!」




炭治郎に向かって叫ぶ。炭治郎は私の顔を見て頷いた。




朱「余所見をしていていいのかの」




キャハハと聞こえ、顔を元の方向へ向けると、毬はすぐそこまで迫っていた。やばい、防げない…!!




諦めかけたその時、横から足がのびてきた。

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作者名:夜百合 | 作成日時:2017年12月1日 21時

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