29 ページ30
片足をなくした禰豆子はそのまま転倒し、朱紗丸に蹴られて壁にぶつかった。
貴方「禰豆子!!」
朱「楽しいのう楽しいのう。蹴毬も良い。矢琶羽、頸を五つ持ち帰れば良いのかの」
楽しそうに言う朱紗丸に対し、矢琶羽と呼ばれたもう一人の鬼はパッパッと自分の服をはたく。
矢「違う、二つじゃ。男の鬼狩りと逃れ者。あの赤髪は五体満足で生け捕りじゃ。残りの二人はいらぬ」
そう言った矢琶羽の目は閉じた。そして矢印が炭治郎の元へ向かう。
炭「A!!禰豆子を頼む!!」
炭治郎に言われて、私は禰豆子の元へ向かう。
貴方「禰豆子…!」
珠「この薬ですぐ脚は治りますから、心配なさらないでください」
そう言った珠世さんの手には注射があった。
私は禰豆子を珠世さんに頼み、朱紗丸の方へ行く。
朱「やっと来たか小娘。貴様は生け捕りというのが、あの方からの命令だが、五体満足なら多少傷がついてもいいじゃろう。私は貴様が気にくわない」
貴方「私も貴女は嫌い」
朱「そうかえ。どうやら気は合うようだのう」
朱紗丸は毬を投げてくる。初めより数も速さも上がっている。
"氷の呼吸 参ノ型
氷河"
斬っても斬っても毬は私に当たってくる。これではなかなか近づけない。
朱「キャハハハッいつまでもそうしているつもりか?それでは私には指一本触れられんぞ」
貴女「うるさいな…!」
朱紗丸はけらけらと笑いながら毬を投げてくる。くそ、これじゃ埒があかない。
矢「汚い土に俺の顔をつけおって!!お前も道連れじゃ!!!」
そんな声が聞こえ、矢琶羽と戦っていた炭治郎の方を向く。炭治郎の体にはたくさんの矢印が刺さっていた。
貴方「炭治郎!技を出して受け身を取るんだ!!じゃないと死ぬ!!」
炭治郎に向かって叫ぶ。炭治郎は私の顔を見て頷いた。
朱「余所見をしていていいのかの」
キャハハと聞こえ、顔を元の方向へ向けると、毬はすぐそこまで迫っていた。やばい、防げない…!!
諦めかけたその時、横から足がのびてきた。
592人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜百合 | 作成日時:2017年12月1日 21時