15 ページ16
無事に鬼の頚を斬り落とした炭治郎はその後も何匹か鬼を斬ったが、八匹目の鬼を斬った後そのまま気絶してしまった。
貴方「炭治郎」
私はすぐに炭治郎に駆け寄る。呼吸はしてるな。
炭治郎が気絶している間に、火傷の跡があった場所を手当てする。手当てしてる最中少し痛そうにしていたが、そんなことは気にしない。
その後も鬼は何匹か襲ってきたが、炭治郎は気絶したままなのでどうにか一人で対峙していた。
"氷の呼吸 弐ノ型
氷柱"
貴方「また弐ノ型……」
その際またもや氷の呼吸を使ったが、何故か弐ノ型しか使えず、どうして壱ノ型が使えないのか、それは7日経った後でも分からなかった。
「お帰りなさいませ」
「おめでとうございます。ご無事で何よりです」
7日前にもいた白髪の子と黒髪の子がそう言った。周りを見るが二十人近くいた人がたったの五人になっていた。
炭「ごめんA。あの後気絶してしまって…。鬼に襲われなかったか?」
目尻を下げて問いかけてくる炭治郎。
貴方「うん。鬼は来たけど、そこまで強くなかったし。それよりも傷は大丈夫?」
炭「え!?やっぱりそうなの!?本当にごめん!!あと傷はおかげさまで大丈夫」
ありがとうAと頭を撫でられる。久しぶりにされたので少し恥ずかしい。
貴方「…無理しないでね」
そして私達は鎹鴉(カスガイガラス)をもらい、刀を造るための鋼を選んだ。兄妹だからか、刀を造ってもらう人は同じ人らしい。
ちなみに私がもらった鎹鴉は炭治郎の鴉より一回り小さい鴉だった。ぴょこぴょこ跳ねるのが可愛い。
そして私達は鱗滝さんの家へ向かう。疲労が溜まった炭治郎の体を支えながら足を進めた。
貴方「炭治郎、支給服持つよ?辛いでしょう?」
炭「いや、そしたらAが辛いだろう。自分で持つよ」
貴方「いや、でもそこまで疲れてないんだよ私。鬼の体だからかは知らないけど」
炭「大丈夫だよ」
貴方「でも」
炭「大丈夫」
こうなったら意見は変わらないなと諦めて、ただひたすら日が暮れる前に帰りたいなと思いながら歩いた。
592人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜百合 | 作成日時:2017年12月1日 21時