【ツキプロ】本気で全力の＿＿２【ＳＱ】 (ページ5)

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55話ページ5

今日は久しぶりに電車に乗った。

なんでかというと仕事であり、たまには良いかという理由である。

作曲家たちで次の曲の大まかな設定やらなんやらを話し合うのにとある駅前のお店でお茶をしようという話になったのだ。

が。

人ごみに巻き込まれた私は四人から離されてしまった。

ついていない。

ちなみにもう一つついていない案件がある。

痴漢だ。

振り向けばその手は消えるから誰だかわからない。

なかなかのやり手だ。

だから嫌いなんだよ電車は。

気分が悪くなってきた。

と、人混みが少し動いた。

誰かが割り込んできたのだろう。

志季「ここにいたか・・・・」

A「篁君か・・・・助かったよ」

そう言って笑うと顔をそらされた。

志季「・・・・・捕まっていればいい」

何を言っているんだろうと思っていると篁君に腕を掴まれて篁君の服の裾をつかまされた。

少しして目的の駅に着くとまた腕を掴まれて引っ張られた。

駅前まで行くと三人とも居た。

柊羽「志季、Aの顔色が悪いようだが・・・・」

志季「珍しく人混みに酔ったんだろ。」

と、本当に駅の前にある店に入る。

「いらっしゃいませーって・・・先輩！？あ、ちょっと待っててください！店長！一番奥の部屋でいいですよね！！」

騒がしい。

しばらく待っているとまた来た。

「なんかの打ち合わせ・・・・ですよね！どうぞどうぞ！」

と案内されて奥の部屋に入る。

個室となっていてありがたい。

衛「知り合いだったんだねぇ・・・・」

A「高校の時の後輩だよ。」

「へへっ。陸上部の時は本当にお世話になったんですよ。てっきりスポーツ系の大学行くかと思ったら音大に行ったんでびっくりですよ。いきなりどうしたんですか」

A「陸上は向かなかったってだけだよ」

「ふーん。まぁなんとなく分かってたんですけどね。先輩何やってても冷めた顔でつまらなさそうに見ていたし。」

A「へぇ・・・ミントティーなんてあるんだ。アイスで一つ。」

「無視は酷い！！他の方はどうします？」