【スタマイ】捜査一課の女神様 (ページ4)

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今後のそれぞれの動きを確認していると一台の車が止まり、二人の男が出て来た。

「おやおや。どこかで見た顔だと思ったら捜査一課とマトリかぁ。随分と暇そうな仕事だな」

と鼻で笑いながら猫田を引きつれた乾が近づいてい来る。

何人か嫌な顔をしているが気にした素振りも見せない。

「おや、飯島さんじゃないか。頬の紅葉はまたお見合いに失敗ということかね？」

「せっかく可愛い顔をしているのに問題があると中々決まらないものだな」

はっはっはと声をあげて笑う二人の様子をAはにこにこと見ているだけだった。

「そうだ。お見合いの失敗記念にこの後食事でもどうかね。特別に奢ってやろうじゃないか」

「それはいい案ですね。飯島、受けとけって」

「すみません。この後予定が立て込んでいまして。家に帰れるかも分からないので遠慮しますね。またの機会によろしくお願いします」

「予定……ねぇ。もしかして、家で悔し泣きでもするのか」

「やることやることに書類作成が挟んでくるから困っているんですよ。よろしければ手伝ってくださいます？そうしたらまぁ、ディナーのラストオーダーまでには終わらせられますよ」

うふふと笑うと乾は半歩下がる。

「君のそういう負けん気なところが問題の一つかもしれないな！少しは男を立てたりとうやうやしくするべきだと思うがね」

そういって乾は車に戻っていく。

「そ、そうだ！三つ指をつけとは言わないがもう少し謙虚であるべきだとおもうぞ！」

猫田も遅れをとったがすぐに戻っていく。

車は発進するが乾は最後に飯島に指をさして何か言っている様だった。

「お前、苦労してんな。前も絡まれてただろ」

荒木田の言葉に飯島は笑みを浮かべる。

「慣れたから平気。割と事実だしね。お見合いがうまく行かないのも私に問題があるのも。謙虚さが足りないのも。まぁ、変わる気はないけどね。私にとってそれが美点だもの」

自信たっぷりな表情を受けべて言い切ると時計を見てあら、と声をあげてもう行くと車に戻ろうとした。

「あ、お休みの中すみませんでした。いつかお返ししますね」

「困ったときはお互い様でしょ？夏樹君たちもがんばってね」

と手を振って車を出した。