【まほやく】御伽噺のような (ページ19)

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A「しかし暇だね。お前もそんな事してないで外で遊んできたらいいのに」

とAの髪でちまちま遊んでいるルガイドに言う。

しかし青年は不思議そうな顔をする。

そして影の中に入ってくると編み物の一式を持ってくる。

A「別に構わないけど何を編ませたいのかい？君のマフラーやセーターではなさそうだな」

と異常に大きな毛糸玉を見ながら言うと外に引っ張られる。

影からドラゴンを出す。

A「夜が冷えるということか。まぁ、良いけど」

と室内に戻って編み物を始める。

ルガイドは興味津々にそれを眺め続ける。

夜になってもずっと眺めている。

ネロに呼ばれて食堂に赴く。

ルガイドは顔をキラキラさせながら食事をする。

美味しいかと聞けばすごい勢いで頷く。

スノウ「考えたら考えるだけ不思議な組み合わせじゃな。お前が魔法使いを連れて歩くなど考えられん」

A「そうかい？オズが子供を連れて歩くよりは不思議ではないと思うがね」

ホワイト「我らには同じようなものにみえるが」

と呆れたと言わんばかりの顔をする。

そんな中ルガイドはネロにお代わりをもらって嬉しそうに食べる。

ルチル「午前中にドラゴン出してましたよね。影、ってどうなっているんですか？」

A「さぁ、この子の魔法だから私が知るところではないよ。少なくとも予想以上に何かいたりあったりするだろうね。私はいけないけど明日は連れて行ってもらうと良いよ。欲しいものがあれば持っていけばいいし」

ミチル「行けない？ですか」

A「そう。私の影だからね。私が居なくなったら出口がなくなってしまうからね」

ルガイドが心配そうに見ている。

A「私は編み物しているから行っておいで。気になるなら安心できる状態にしていけばいい」