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途端に氷柱が幾つもでてきた。
「危ない危ない。貴方に当てたらアーサーに当たっちゃう。アーサーの雪の白さからでも生える銀髪は兎に喰われて染まるのがいい。オズのその綺麗な表情は皮を剥いで飾りたい。ファウストの綺麗な目も取り除いて宝石の代わりに着飾りたいわ」
オズがわずかにアーサーを後ろに下げるように動くがAがその頭に手を置いて笑むだけだった。
A「それで?」
「それから後ろの子達も育つまで飼い慣らしてあげる。スノウがいるならフィガロ達がいる場所も聞けるわね」
A「スコル、ハティ」
二匹の狼が陰から出てくると魔法舎で見せた大きさではなく高さだけでカインより少し高いぐらいの大きさだった。
A「さぁ、スノウ。坊や達を連れて用事を済ませておいで。特別に二匹ともつけてあげるから」
スノウは頷くとファウストに乗るように言うと大人の姿になってオズとアーサーを抱えた。
スノウ「任せたぞ。すぐに戻るから耐えてくれ」
A「うん。どうだろ。その前に終らなければいいけど」
カイン「なら俺も残ろう!時間稼ぎになるはずだから」
そういうがAはカインの頭を撫でた。
A「それよりも君達が用事をちゃんと終わらせる方が大事だとも」
「逃がすと思ってるの?そもそもここのマナスポットで私に勝てるとでも?」
A「さぁ、でもここで硬直してても仕方ない。行っておいで。余裕があったら助けに来てね」
そう言ってシノとヒースクリフの頭も撫でる。
シノ「負けるなよ」
ヒースクリフ「すぐに、戻りますから!」
ネロ「カイン、リケ。行くぞ。俺達がさっさと済ませて戻ればそれでいい話だ」
と東の魔法使いは行動に出るが残ろうとする二人をスコルとハティが加えると東の魔法使いを追いかけるように走り出す。
A「聡明な子達が多いようでうれしいね。さて、彼等の呪いを解いてもらうよ」
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作者名:弥生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hakuoukiyayoi http://
作成日時:2022年2月2日 17時