a.1 チュトラリー・ウェポン ページ7
状況把握ができない
スマホから蜘蛛が出てきた?
その蜘蛛がこのバリア?シールド?みたいなのになった?
…私最近、そんなに疲れてたのかな←
なんて、現実逃避をしようとすると、私のスマホも光出した
「は?え、なんかスマホ光ってる!?かずくん、どうしよう!壊れた!」
「お前、こんな時にそんなこと言ってる暇ないだろ!ってマジだ!?」
スマホの光はどんどん強くなる
そしてその光は『何か』の形になっていく
その『何か』を包む光は形を成していくに連れて弱くなる
そしてそれは猫の形になった
「弥生!何をしておる!早くチュトラリー・ウェポンであやつらを倒さぬか!」
「…はい?え、かずくんどうしよう。私、幻覚だけじゃなくて幻聴まで聞こえるようになっちゃった…」
「落ち着け、弥生。俺にも見えるし聞こえる」
「なんじゃお主ら!わしは幻覚ではない!実在しておる!ほれ、早くわしをチュトラリー・ウェポンに変えぬか、弥生!」
「はい、せんせー。チュトラリー・ウェポンって何ですかー?」
「わしはお主の先生ではない!ええい!何でも良い!何か武器を想像してみよ!」
「…武器?」
「そうじゃ。
「武器…」
猫に言われた通りに武器を想像してみようとするけど、武器なんて使ったこともないからイメージできない
何でも良いって言うけど…
えーっと、最近なんかで武器見たっけ?
あ、あれだ
テレビCMで流れてたRPGの武器
確か、双剣?って言うのだった気がする
「早くせよ!そろそろ、あやつだけではシャドーらを抑えきれぬ!」
私の前ではかずくんがバリアみたいなので、シャドー?って言う奴らを押しとどめていた
猫の言う通り、バリアにどんどんヒビが入っていく
あと一撃か二撃くらいでバリアが破られる
そうなるとかずくんはどうなるの?
怪我をする?
…だめ
絶対だめ
CMで見た双剣を思い出してイメージする
「その調子じゃ!イメージを切らすでないぞ!」
そう言うと猫は形をどんどん変えていく
光に戻り、二つに分かれる
二つに分かれた光は大きさの違う剣になっていた
『これがお主のチュトラリー・ウェポンじゃ。扱いはそのうち慣れるじゃろう。今はあやつを助けよ!』
頭に猫の声が響く
助けよと言われた途端、体が軽くなった
パリン
かずくんのバリアが破られる
助けなきゃ、そう思った
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