普通の中学生が心霊現象に巻き込まれていく物語

第１９話 ページ20

時田………零…？

「時田…零!?･････零、くん？」

今、時田零って言ったよね…………

「うん……僕を知ってるの？」

「Aだよ！憶えてない……!?」

時田は珍しい名字……めったに聞かない…

「…………零…なのか!?」

「……えっと、悠也くんにAちゃん？」

やっぱり、零くんだ！

私達のこと覚えていてくれた！
　
「零くんっ！」

私は、零くんに抱きついた

人、特有の暖かさと共に零くんの優しい甘いような香りが感じられた

零くんそのものだ…

「えっと…Aちゃん…苦しいし、その、恥ずかしいよ……」

零くんの言葉で私は自分のしている行動に気がついた

そう、普通に抱きついたが私は女、零くんは男の子だ…
　
男女で抱き合ってることになるのである…

「ぁ…ごめんね！」

顔があつい…きっと、顔が真っ赤だ…

「ﾁｯ…おい！零が困ってんだろっ早く離れろよ……」

悠也の言葉で私は零くんから離れた

「……ぅぅ」

零くんも真っ赤だ……

「……‥ﾁｯ」

心なしか悠也がイライラしている

「ところで、なんで零くんはここにいるの？」

私が聞くと零くんはゆっくり口を開いた…

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