玖 ページ10
*
夏の終わりの8月下旬。
蝉の声もだんだんと聞こえなくなっていった。
そして僕の想ひもだんだんと膨れ上がった。
シャボン玉のように。
『インク、見て。シャボン玉って言うのよ。
シャボン玉がどんどん膨れ上がって、空を飛ぶ。
そして割れる。
『綺麗でしょ、わたし好きなの。
純粋だな、それはまるでシャボン玉のよう。
そんな君をシャボン玉の中に入れてしまいたい、なんて。
『ねぇインク、わたしのこと、忘れない？
そう言った君の顔は、何処か寂しげな笑みを浮かべた。
ink「忘れないよ、絶対忘れない。
『…よかったわ、わたし、すごい幸せよ。
何故か、夏なのに寒くて。
嫌な汗が額に伝った。
シャボン玉が、ぱんっと音を立てて消えてった。
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柴水(shibamizu0022)(プロフ) - 私も死んどきます、小説一作できるたびに周りに共営墓地できてますからね、、、？もう、もうほんと、てぇてぇの体現をありがとうございます、、、！ (2022年2月4日 20時) (
レス) @page19 id: fd84bbed06 (このIDを非表示/違反報告)
空飛ぶペンギン(プロフ) - そろそろ貴方の書く小説でﾀﾋ人が出てる事に気付いた方がいいですよｯ"(悶え) 雰囲気も言葉遣いも私好みですんごい好きです！取り敢えず恒例の墓立てときますね(( (2022年2月4日 18時) (レス) @page6 id: c9365c1e72 (このIDを非表示/違反報告)
優兎(プロフ) - kimi様の小説って時代とか文章とか本当に凝ってますよね…ところでこれは純愛、なんですよね？ (2022年2月4日 18時) (レス) @page5 id: 88421c5a47 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 今度はinkくんの恋が実るのか！楽しみにしていますね！ (2022年2月4日 18時) (レス) @page5 id: f9f5f478c6 (このIDを非表示/違反報告)
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