ヤンデレ男子とメンヘラ女子１ (ページ38) - 小説

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さんじゅうなな。ページ38

37.Aside

先輩の声がして助けを求めようとしたけど
咄嗟にキスされて声が出せなくて
暴れて離れようとしても
抑えられたまま動けなかった

一瞬静かになったから
気付いて貰えなかったのかと
絶望のあまり泣きそうになった時
先輩の凍てついた声が聞こえた
確かに先輩は悠真にこう言った

｢殺すぞ｣

とてつもなく怖い声だった

それでも助けてくれるのは先輩だけだ、瑞希だけだ
そんな気持ちが恐怖を全部覆い隠した

悠真もただならぬ雰囲気を感じたのか唇を離し
やっと私の身体から少し離れた

さんじゅうはち。→←さんじゅうろく。

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作者名：佐々羅夜々 | 作成日時：2018年2月14日 18時