ヤンデレ男子とメンヘラ女子１ (ページ32)

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さんじゅういち。ページ32

31.瑞希side

取り敢えず一旦Aちゃんを問い詰めるのはやめた、
Aちゃんも悪いことに間違いはないけど
それよりアイツが許せない
どうにかしなきゃ
そうだなぁ………あ
取り敢えずそうしよう、

ある意味Aちゃんと出逢って
狂っちゃったかな俺
誰にも渡したくないし
Aちゃんには俺だけ見てて欲しい

Aちゃんの教室に行くのに
2年の教室が並ぶ廊下を歩く途中で
「あ、ねぇ」
「ん？」
突然俺が自分の方を向いたからびっくりしたのか目を丸くするAちゃんに

──唇を重ねた

幾つかの視線がこっちを向くのを感じたけど
そんなことはどうでもいい

「が、学校じゃないですかっ！」

Aちゃんは途端に真っ赤になってそう言うと
「よ、予鈴なっちゃいますよっ」
って俺を急かす
「んーわかった」

そのまま教室までついて行った帰り。
俺はこれからのことを考えて
こみ上げてくる笑いが抑えられなかった

あれ、俺ってこんなだっけ
一瞬そう思ったけど
考えても仕方ない
可笑しくなったんだと思うことにした
それだけ
Aちゃんに溺れてるんだと