【歌い手】寒い季節に温もりを。【大型コラボ】

1/1　アメリカン＠RIA ページ33

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『さむー』


自分の手をこすり合わせている
寒そうな彼から白い息がはぁっとこぼれる。




『こんな日に買い出しとか何の罰ゲーム…』


「仕方ないですよ、くじ引きで決まったんですから」




めんどいーとかぶつぶつ言っている彼を横目に少し満足げな私。





『何にやけてるの』


「だって…嬉しいんです」





蛇足さんと2人で買い出し＝デート！
こまんくん、ナイス！



実はこのくじ引き、わざと当たるようリーダーと仕組んだんです。

この場を借りて謝罪します。反省してます。ほんと。



でもね？！


最近2人になれてなかったし、イチャつくことだって少なかったし
今だってほら、手すら繋いでないわけで…


人前でイチャつかないタイプだってことはわかっているけれど。



寒さを理由に腕に抱きついてみれば、すぐ離され

「手が冷たいんです」と言えばカイロを握らされ


そこまで拒否られると寂しいと言うか、傷つくと言うか…






「私、蛇足さんにアメリカーン的なノリを求めてます。」

立ち止まってそう言うと


『いきなりどうしたの？』

なんて驚く彼。




「アメリカーンは魅力的です。
人目なんて気にしないでぎゅっとしてくれて。

そーゆーの、求めてます。」



『そんな全力で言われても…ねぇ』

苦笑いしながら辺りを見回している。




確かにここ、人多いけどさ。

手ぐらい握ってくれたっていいじゃない。



そう思うのは贅沢なのかな？





「もういいです。アメリカーンは、ぽこたんにでも求めます。」

少しふてくされながら歩きだす。





あー今の絶対可愛くなかったよね、なんて後悔して


謝りたいのに後ろにいる彼を振り返るのも気まずくて

　
どんどん早足になる。







・・・はぁ。




何やってんだろ。

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