@まゆおん ページ28
...
画面を指で撫でながら一つ一つに返信していると、ふと珍しい名前が表示されていた。
「...あ、りょーくん」
「んー？」
「彼女からライン来てる」
「え、何て」
「謝りたいから会えないかって」
「...何で俺とAが一緒に居るって知ってるん」
「あーごめん、Twitterで呟いちゃった」
「...なんや、GPSでも付けられてるんかと思ったわ」
流石にそこまではしないやろ、と苦笑い。ああでも彼女ならそのうちやりそうだなあなんて。りょーくんには教えてないけど今だって牽制されてるし。怖いなあ。
ふと顔を上げると、整った顔が間近にあって、「え」と思わず声が漏れる。
伏せた睫毛がふるりと揺れて、....目が、合って。
「...何？」
「んー、いや。ていうかお前も色々大変やな」
「え？」
「それ」
指さされた画面を見ると、さっき彼女から届いたメッセージの続きが表示されていて。...まずい。
慌てて画面を消したけど、彼の何とも言えない表情は消えなくて。
「...読んだ？」
「読んだ」
「...意味分かった？」
「まあ、なんとなく」
決して鈍くない彼には、今のでバレてしまっただろうけど。
「一緒にせんでな」
「...誰と」
「彼女と」
「...元から一緒なんて思ってないけどなあ」
「じゃあ何で、」
そう声をあげようとしたけれど、それは叶わなくて。
押し付けられた彼の掌が、口を開かせなかった。
「...お前とはダメになりたくない」
今までの子は全部ダメになってるしさ、と自嘲気味に笑う彼。
「...なにそれ」
それは期待しても良いの？
それとも私とは"親しい友人"で居たいって遠まわしに言ってるの。
「ほんっとりょーくん性格悪いわ」
「うるさい、お前も馬鹿やろ」
くしゃりと前髪を押さえて目を伏せた彼の頬は、少しだけ火照っている気がした。
...
.
お久し振りです、まゆおんと申します！
最近はあまり活動出来ていないので覚えていてくれる方が居るか不安です。知って頂けてたら幸いです。
今回はりょーくんで参加させて頂いたのですが、相変わらず私の書くりょーくんは本当に性格が悪いなあと。(愛故)
彼の事が好きな夢主さんと来る者拒まずの彼の、面倒臭くて回りくどいすれ違いを書けたらなあと思いながらぽちぽち文字を打ち込みました。楽しんで頂けたらとても嬉しいです！
今回誘ってくれた茅乃ちゃん、そして読者様、ありがとうございました。また機会がありましたらよろしくお願いします。
まゆおん
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マシロ - 更新頑張ってください！ (2014年12月2日 21時) (
レス) id: 59f4dd536f (このIDを非表示/違反報告)
モノクロメロディ―。(３人目)＠ついった(プロフ) - １コメがとれているはず((初っ端からかっこかわいいりょーくんさんきてのけぞってます、毎日楽しみにさせていただきます…!! (2014年12月1日 22時) (レス) id: 1b9f958ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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