@鎖夜(朔夜) ページ22
｢ありがと。
そらるがこの時間まで残ってるの珍しいね｣
この時間と言っても少し暗くなった程度。
所詮、まだ16時30分。
皆は部活や帰宅をしている時間。
お互い帰宅部の私達はとっくのとうに学校を出ていてもおかしくない時間。
｢何となく、Aも遅いんじゃない？｣
｢私は暖かさを求めて｣
教室の静かさが目立つ。
手から伝わるココアの暖かさ。
まふくんも確か、ココア好きだったよなぁ。
去年までは一緒に受験勉強して
一緒にココア飲んでたのに。
高校入って遠くなっちゃったな...ほんとに。
｢まふまふのこと、
考えてんの？｣
私の机に肘を置いて
私の顔をのぞき込むそらる。
その端正な顔が結構近くにあって
思わず顔が赤くなる。
これは冬のせいで寒いせいで。
私はまふくんのこと好きなんだから
そらるに対して胸が高鳴るわけ無い。
｢赤い｣
頬にひんやりとした何かが触れられる。
肩が小さく揺れて持っていたココアを倒してしまう。
｢......あ｣
そのままそらるの方に落ちそうになる。
｢ココアっ｣
少し上体をそらるのほうに傾け
ココアに右手を伸ばす。
が、その手はココアを掴むわけではなく。
｢っ｣
少し冷たい黒の上
後頭部に感じる少し冷たいゴツゴツした手。
右手首を優しく、でも強く握られる感覚。
｢俺もクリスマスぼっち。｣
｢ん、そっか。｣
クリスマス...
まふくんは彼女さんと過ごすのかな。
去年は一緒にケーキ食べたのに。
｢.........暇なんでしょ？｣
｢うん｣
｢空けといて｣
｢何が？｣
｢......クリスマス｣
ひんやりとした手から伝わる熱。
ひんやりとしていた四肢が温まる感じ。
｢それって.........
いや、何でもない。
楽しみにしてる...クリスマス｣
何故か目尻に涙がたまる。
本当は......何てこと言ったら失礼だから。
そのままそらるの胸に額を擦りつけたら
優しく頭を撫でられた。
ココアと熱と雪の暖かさ。
｢......私のこと好きなの？｣
｢ん｣
--------------------＊
クリぼっち上等。
どうも、鎖夜です...。
高校生活なんてそんな良いもんじゃないデスよ。本当に。
皆さんはクリスマスどうですか？
私は1人で携帯眺めますね、えへへ。
お誘いありがとう!!茅乃。
また機会があれば企画参加したいです!!
残り僅かな今年も最後まで宜しくしてください。
...＊鎖夜(朔夜)
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マシロ - 更新頑張ってください！ (2014年12月2日 21時) (
レス) id: 59f4dd536f (このIDを非表示/違反報告)
モノクロメロディ―。(３人目)＠ついった(プロフ) - １コメがとれているはず((初っ端からかっこかわいいりょーくんさんきてのけぞってます、毎日楽しみにさせていただきます…!! (2014年12月1日 22時) (レス) id: 1b9f958ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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