12/2２ ココアと。＠鎖夜(朔夜) ページ21
｢寒い!!
ぼっち!!
つらい!!｣
あと数日でクリスマス。
あと数日で大晦日。
あと数日で新年。
｢高校生になったら華のJKライフが待ってると思ったのに...｣
特に暖房も効いてない教室の中。
放課後、帰るのもめんどくさくて
机にべたっと倒れこみながら
悲しい独り言を零す。
外よりは教室の中。
暖かさを求めて帰る時間がのびる。
微妙な暖かさだと
人が恋しくなる。
｢一緒に帰りたい......なぁ。｣
隣のクラスのあいつは
素晴らしくモテていらっしゃるし。
何より、彼女出来たって珍しくLIMEきてた。
どうせクリスマスなんてぼっち回避。
大晦日とか新年とか彼女と初詣...。
｢羨ましぃぃ。｣
クラスには自分意外いなくて
結構大きめな声の独り言は私自身を惨めにさせていく。
この手で掴めなかったあいつのこと。
｢.........好きなのに｣
机に伏せると
涙が机に落ちていく。
何かこんな事でって感じだけど
隣のクラスだし、接点もーつもないし。
幼馴染みで近かった筈の距離が
いつの間にか遠くて。
｢幼馴染みの筈なのに..遠い..よ、馬鹿｣
窓の方に顔を向きなおせば
はらはらと落ちる雪。
こんな雪の日に1人で帰ったらもっと虚しくなりそ。
｢.........へぇ、好きなんだ。
まふまふのこと。｣
｢うおｯ｣
ペタッとくっつけられた熱いものと
上から降ってくる声
声の主はわかってる。
クラスが同じのそらる。
まふくんと仲良いそらるは
私とまふくんが幼馴染みだって知ってる。
｢......好きだよ。
悪いか...｣
そらるの低音の声は
少し寒いこの教室で響いたように感じた。
｢......驚くならもっと可愛らしい声出せよ｣
笑いを含まれたような声で言われ
涙が引っ込む。
急いで濡れた頬を拭って
顔を上げれば少しだけ眉を下げたそらるの顔。
｢変な顔｣
｢失礼だな、お前｣
ｺﾂﾝとあったかいものの正体、
缶ココアを額にぶつけられた。
......何で私の好きな飲み物が。
｢くれるの？｣
｢ん。｣
一言呟いて私の手にココアがおさめられた。
そらるは目の前の席の椅子に座った。
向かい合わせ、2人ぼっちの教室。
音の無い空間。
ココアを開けずに手元で転がす。
伝わる熱。
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マシロ - 更新頑張ってください！ (2014年12月2日 21時) (
レス) id: 59f4dd536f (このIDを非表示/違反報告)
モノクロメロディ―。(３人目)＠ついった(プロフ) - １コメがとれているはず((初っ端からかっこかわいいりょーくんさんきてのけぞってます、毎日楽しみにさせていただきます…!! (2014年12月1日 22時) (レス) id: 1b9f958ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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