12/18 冬風トラベル@シャウトノイズ ページ17
＊
澄みきった青空のスカイブルー。
道端に降り積もったクリアホワイトの雪。
《二人だけの帰り道》というワードに胸の鼓動が高鳴る
＿＿なんて事は一切無く。
「もう卒業って考えると早ない?」
独特のなまりを少しきかせながら隣で歩く赤髪こと、坂田は白い息を吐きながらそう言った。
確か、出身は大阪だっけ。
『実感ないねぇ』
「ねぇー」
こんな日常的な会話だけでも、さかたんが隣にいるだけで心が満ちてしまうこの気持ちをいつか、伝えなければいけない。
この善良過ぎる関係が壊れるのを覚悟して。
……でも、私にそんな勇気があるだろうか。
『……無いしなぁ』
「何が無いの?」
『うぇ?!えっ、と……タルト食べたいけどお金無いなぁって……』
苦し紛れの小さな嘘。
それを聞いたさかたんは少しだけ目を見開いてから、また目を細めて
「ぷっ、あはははははっ!!!!」
と、勢い良く吹き出し破顔した。
『ちょっ、笑わないでよ!!』
「あははっ、いや…だっ、てさぁ…ぷっ、あはははははっ!!!」
ヒィヒィお腹を抱えて笑い転げるさかたん。
ひとしきり笑った後に目元を拭ってから、
「じゃあ、俺がタルト奢ってあげる」
そう赤髪を揺らしながら優しくふわっと笑うんだ。
『本当?!やったぁ!!』
「A確か、日曜日空いてるって言ってたよな」
『うん!!空いてる!!』
「じゃあ日曜10:30にAん家に迎えに行くわ」
『はーい!!』
ウキウキ気分で返事をしつつ、携帯のカレンダーアプリに予定を書き込む。
「お店何処が良い?」
『新しく出来た駅前の……』
「そこメッチャ高いよね?!」
『ちっ、バレたか』
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マシロ - 更新頑張ってください！ (2014年12月2日 21時) (
レス) id: 59f4dd536f (このIDを非表示/違反報告)
モノクロメロディ―。(３人目)＠ついった(プロフ) - １コメがとれているはず((初っ端からかっこかわいいりょーくんさんきてのけぞってます、毎日楽しみにさせていただきます…!! (2014年12月1日 22時) (レス) id: 1b9f958ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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