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164.5:少女、一行 ページ43

談話室らしいドアを開けると途端にAの目が輝く。床にまで物が散乱したこの光景の何がそんな楽しいのか

「入間くんにAちゃん?!えッ、なんで?!」
『す、すみません…私が教師寮を見てみたいって話を…』

お前が見たかったのは俺の部屋だろうが。頬を染めた教員達を勘違いするなよ、と一瞥する。

「ヒッ?!か、カルエゴ先生はどうして…」
「(主にAの)付き添いです。
ちなみに課外授業の一環として。厳粛に精査しますので」
「すみません私ちょっと掃除っ…急用が!」
「ぼ、僕も!」
「書類整理の続きが!」

蜘蛛の子を散らすようにいなくなった後を入間と共に物色していくA。たまに落ちているゴミを律儀に片付けながら

『あ゙』
「どうしたの?」
『いえなんでも!』

後ろ手に隠したディスクには”アクドル大武闘会”と手書きされてあった。…没収だな。

「貸せ、A」
『……』
「何、首振っとるんだ。精査だと言ったろ」
『ッ……!!』
「いいから寄越せ!」
『ああっ!ケルベロス使うなんてずるいです!』
「さっさと次行くぞ」

それからも各部屋を抜き打ち精査していく間、わざとAの前に立っていると

『先生、あの、さっきから見えなくてですね、』
「充分見えるだろ」
『視界が4分の1くらいしかないんですが…』

先程のディスクの持ち主だと思われる、アクドル好きらしい教師の部屋に落ちていたイヴの写真をそっと没収しまたAの視界を遮る。

『見えないぃ゙…』
「(他の男の部屋になど立ち入らせてたまるか)」

▷▶︎▷

廊下の天井に張られたハンモックや羽のサイズに考慮された広い廊下に洗面所。忘れがちだけど

『(”悪魔”が住む場所、なんだなぁ…)』

そういえば、バベルの塔も全体的に広く大きく設計されていたっけ。

「あ。次の部屋はAちゃんにお馴染みの先生だよ!」
『お馴染み?』

ガイドの旗を扇ぐダリ先生。
そう言われて思いつくのはただひとり、

『―――
マーチ先生、寮に住んでたんですね』
「入る?」
『いえ大丈夫です』

106号室の前で汚れた白衣を身に纏ったマーチ先生が私をドアの中へ入れようとする。全力で首を振った。

『なんで入間は待機で私は入れようとするんですか!?』
「んー、特別授業?」
『間に合ってますッ!』

中に入れようとするマーチ先生と必死に抵抗する私。見方を間違えれば大問題の絵面である。

「待っていろ」
『あ、』

カルエゴ先生が私を押し退け、ダリ先生と中へ入っていった。

165:少女、見学→←164:少女、潜入



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設定タグ:魔入間 , 夢小説 , 魔入りました!入間くん   
作品ジャンル:恋愛
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kanayamamoto112(プロフ) - 参りましょうmyGirl4でのカルエゴ先生がヒロインちゃんにアクドル大運動会で着てた衣装を着せて王の教室にある部屋の1つ仮眠室のベットで押し倒して大胆な事をしてたシーンはドキドキしました。 (2022年10月11日 13時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - カエデさん» コメントありがとうございます!このカルエゴ先生を見れるのは彼女の特権ですね!キャラ崩壊しすぎないよう先生には気をつけてもらわねば…!(ブーメラン) (2021年8月16日 15時) (レス) id: d267c079da (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - ルカさん» ご名答ですッ!うちのカルエゴ先生は拗らせに拗らせてるのでいつか爆発させるときをそれはもうにやにやしながら進めています…やばいこと…されましょうね……! (2021年8月16日 10時) (レス) id: d267c079da (このIDを非表示/違反報告)
カエデ - カルエゴ先生いつもは「厳粛」なのに最近は何か少し可愛い感じが!←語彙力よ 続きも楽しみにしてます! (2021年8月15日 8時) (レス) id: d16705dd13 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - キスから見るにカルエゴ先生いろいろ拗らせてそうですごくイイ。爆発したら夢主ちゃんヤバイ事になりそうだけどすごく楽しみです (2021年8月14日 17時) (レス) id: 560b2d19f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜雨 | 作成日時:2021年7月3日 18時

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