異能力と人形使いと 【男主】【文スト】

『乱歩さんの異能凄いですね』 「はっはっはそうだろう！なんせ僕は"名探偵"だからな」 ページ29

江「犯人は君だ」

そう云い、杉本巡査を指差す

杉「は＿？」

箕「おいおい貴様の力とは笑いを取る能力か？杉本巡査は警官で俺の部下だぞ！」

江「杉本巡査が彼女を殺した」

箕「莫迦を云え！大体こんな近くに都合良く犯人が居るなど…」

A『あぁ、確か本で読んだ事があります。被害者、警察、他人であれば疑われることが少ないと…杉本さんもそうなんでは？』

江「おぉ！Aもなかなかやるねぇ！ま！僕には及ばないけど！あとそれに云わなかったっけ『どこに証拠があるかも判る』って、拳銃貸して」

杉「莫迦云わないで下さい！一般人に官給の拳銃を渡したりしたら、減俸じゃ済みませんよ！」

箕「その通りだ 何を言い出すかと思えば探偵って奴は口先だけの阿呆なのか？」

江「その銃を調べて何も出なければ僕は口先だけの阿呆ってことになる」

箕「…ふん貴様の舌先三寸はもう沢山だ杉本見せてやれ」

杉「え？で ですが」

箕「ここまで吠えたんだ納得すれば大人しく帰るだろうこれ以上時間を無駄にはできん銃を渡してやれ」
そう云われると杉本さんは俯く

箕「おい どうした」

江「いくらこの街でも素人が銃弾を補充するのは容易じゃない 官給品の銃であれば尚更」

箕「何を黙っている杉本」

江「彼は考えている最中だよ、減った三発分の銃弾についてどう言い訳するかをね」

箕「オイ杉本！お前が犯人の筈がない」

杉本さんは拳銃の入っている袋に手をかける

太「マズい」

乱歩さんに銃口を向ける

太「行け敦君！」

箕「止めろ！」

太宰さんが敦君を押し
敦君は杉本さんを押さえつける

太「お やるねぇ」

杉「放せ！僕は関係ない！」

乱歩さんが杉本さんに近づき

江「逃げても無駄だよ、犯行時刻は昨日の早朝場所はここから140米上流の造船所跡地」

杉「なっ何故それを！」

江「そこに行けばある筈だ君と、被害者の足跡が消しきれなかった血痕も」

杉「どうしてバレるはずないのに」

箕「続きは職場で聞こうお前にとっては…元職場になるかも知れんが」

箕浦さんに連れられ署に連れていかれた
___________
A『乱歩さん、お疲れ様でした』

江「凄いだろ！僕の異能は」

A『はい凄いです、探偵社の憧れです』

江「Aもまぁまぁ凄かったぞ！まぁ僕には及ばないけどな！」

『危機察知能力の低下が…』「皆逃げるの速かったね」→←「犯人は君だ（キリッ」『太宰さんがやるとあれですね』「太宰もまだまだだなぁ！」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す